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1年ぶりのA代表合流…久保建英が語る心境の変化「互角以上に渡り合ってきた自信がある」

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初日に臨んだMF久保建英(ビジャレアル)

 日本代表のMF久保建英(ビジャレアル)が5日、オランダ遠征初日のトレーニングに合流した。開始前にはオンラインでの囲み取材に応じ、「このような状況の中で各国の選手たちが同じところに集まって活動ができるというのが非常に有意義な時間。無駄にしないように今回の2試合を力を合わせて全力で戦い、代表の意味を示していければ」と意気込みを語った。

 久保にとっては昨年10月のカタールW杯2次予選以来、1年ぶりの代表活動だ。当時はまだ期限付き移籍先のマジョルカで定位置を確保するには至っておらず、ベンチスタートになることも多かったが、シーズンが進むにつれて絶対的な存在感を発揮。今季は名門クラブの一つであるビジャレアルで武者修行に挑むチャンスを獲得した。

 ラ・リーガという世界のトップリーグにおいて、マジョルカという小規模クラブでのプレーながらも35試合4ゴール4アシスト。自身の名声を高めた昨季のパフォーマンスは、現在の久保を支える原動力ともなっている。

「去年と違うところは何かと言えば、自分は1年間分の実績を積んできたし、たしかな自信が自分の中にある。1年前より上のレベルに選手としていられているというのは感じている」。そう自信を示した久保は、今回の活動に向けて「自分で言うのはあれだが、スペインは世界のトップリーグの一つだし、マジョルカで常に格上もしくは同格の相手と対戦して、できない試合もあったが、互角以上に渡り合ったという自信は自分の中にある。リスペクトはしつつも自信を持ってプレーできると思う」と言い切った。

 その一方、プレーのディテールについては客観的な視点ものぞかせた。「まず大前提として自分は攻撃の選手なので、一番は攻撃としてチームにプラスアルファを求められていると思うし、そこを出していければ」と述べつつも、「たくさん走ること」の重要性を説明。それは久保自身が昨季、守備に回ることが多かったマジョルカで身に付けた能力でもある。

「いまのサッカーはたくさん走ったほうが大体勝つので、守備でも一定以上のことは求められると思うし、いまのサッカーに特別な選手はいない。それは(欧州CLで)優勝したバイエルンはあれだけの選手が走って守って攻撃したらそれは勝つだろうなと。簡単なことだと思う。自分たちもレベルの高い選手がレベルの高いことをできるチームになっていければと思う」。欧州王者のバイエルンを例に挙げながら、日本代表が進むべき道を冷静に見つめていた。

 久保個人の話題ではコロナ禍によって国際Aマッチが中断していたため、史上最年少ゴール記録を達成する可能性は今年9月で消滅した。それでもチームへの貢献度を重視し、かねてより「記録のためにプレーしているわけではない」と語っていた久保のモチベーションが変わることはないはずだ。実際にこの日の取材でも「立場を約束された選手はいないし、少なくとも自分はその一人ではない」と述べ、まずはA代表での定位置に向けた野心にあふれている。

「前めの選手なのでゴールはいつも狙っているし、それはどこが相手であれ変わらない。結局は点を取ったチームが勝つので、自分も点を取ることが一番の貢献だと思っている。かと言って自分が点を取ることが全てではない。勝つための選択肢の一つとしてゴールを常に視野に入れておきたい」。スペインで培った自信を携え、一回り大きな身体で森保ジャパンに帰ってきた19歳のプレーに注目だ。

(取材・文 竹内達也)

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