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新潟の飲酒運転めぐる対応はJリーグ規定に抵触か、村井チェアマン「これからプロセスに介入してヒアリングを行う」

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村井満チェアマン(オンライン会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

 Jリーグは20日、臨時実行委員会を開催した。終了後、村井満チェアマンがオンラインで記者会見を行い、アルビレックス新潟で起きた酒気帯び運転事案にも言及した。

 新潟は今月、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで書類送検されたFWファビオ、FWペドロ・マンジー両選手との契約を解除。是永大輔代表取締役社長(43)に年内の減俸処分(100%の減額)、ゼネラルマネージャー兼強化部長の玉乃淳氏(36)に譴責処分を下していた。

 村井チェアマンはJクラブで発生した飲酒運転事案について「コロナ禍でリーグが果たす役割として、つらい思いをしている社会の希望の存在になろうと誓い合ってやってきたが、期待を裏切る結果になってしまって残念」と説明。「こうしたことが全体に繰り返されないように教育、啓発を行っていく」と述べた。

 なお、クラブはファビオが酒気帯び運転で取り締まりを受けた9月17日から約1か月間にわたる間、リーグ側に事件を報告していなかった。Jリーグ規約139条では、競技外の行為について「違反行為にあたり得る行為を認識した場合、ただちにチェアマンに報告しなければならない」という報告義務の規定があり、今回の不申告はこれに抵触する可能性がある。

「事案の内容そのものより、事態のスムーズな連携、共有が行われなかったこと」と報告義務違反についても問題視した村井チェアマンは「これからプロセスに介入して、ヒアリングを行う予定としている」と調査を行っていく姿勢を示した。

 また、違法行為の発覚後もファビオを6試合に出場させていたことについては「民事事件のように双方の言い分が異なる、慎重に対処しないといけない事案もあるが、今回は該当選手が認めている事案なので、酒気帯び運転が存在したことは係争の余地がない」とした上で「選手に自重を求めるべきだった」と見解を示した。

(取材・文 竹内達也)
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