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[MOM3282]大社MF島貫心(2年)_持ち味のスピード発揮、「狙っていた」先制弾

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大社高MF島貫心(2年)が先制点を決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 高校選手権島根県予選決勝 大社高 2-2(PK5-3)立正大淞南高 浜山運動公園陸上競技場]

 前半20分の先制点が、5年ぶり10回目の出場につながった。FW高月昂輝(2年)が相手のクリアを拾った次の瞬間、大社高MF島貫心(2年)が「狙っていた」というサイドバックの背後のスペースへ。立正大淞南高GK長野大河(2年)のが飛び出してきていたが、「冷静に流し込むことができた」という左足シュートでネットを揺らした。

 昨年度、立正大淞南に0-4で大敗した県予選決勝はスタンドで応援していた。1年後、雪辱を期す一戦のスタメン出場に「気持ちが高ぶっていた」と振り返る。相手は1年前と同様に立ち上がりから圧力をかけて攻め込んできたが、「自分の特徴はスピード。裏を突くことなど、いつも通りに落ち着いてプレーすることを心掛けた」というプレーで狙い通りにスコアを動かし、勝利に貢献した。

 大社は後半に追加点を奪って2-0とした後、残り10分で2失点して2-2に。島貫は追い付かれた直後の後半アディショナルタイムに交代で退き、延長とPK戦ではベンチで応援に回った。あわや逆転というピンチもあったが、何とかしのいでPK戦勝利。PK戦勝利の瞬間、ベンチから飛び出した島貫は「めちゃくちゃうれしかったです」と表情をほころばせた。

 大社は昨年度の全国高校総体(インターハイ)に出場しているが、島貫は出場しておらず、高校では初の全国大会となる。あこがれの選手権に向けて「もっと練習の雰囲気を良くして、チーム力を高めていきたい。全国大会では、もっと厳しい相手になると思うので、やるだけです」と気持ちを新たにしていた。

(取材・文 石倉利英)
●【特設】高校選手権2020

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