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違い生み出す金光大阪の10番FW沖本。ドリブル、ボールキープで攻撃牽引

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金光大阪高の10番FW沖本海斗は再三ドリブル突破

[11.7 選手権大阪府予選準決勝 大阪桐蔭高 0-1 金光大阪高 ヤンマー]

 前半、金光大阪高の10番FW沖本海斗(3年)は相手にとって最も危険な存在になっていた。4分、相手のミスパスを左サイドで奪うと一気に長い距離を駆け上がってラストパス。9分には左サイドからの仕掛けでFKを獲得し、21分、25分にはいずれも右サイドを突破してラストパスにまで持ち込んだ。

 岩松哲也監督が指摘したようにラストパスの精度を欠いたものの、前線にボールが入れれば単騎でも収め、そこから前にも出てくれる彼の存在はチームにとって大きかった。指揮官が「アイツが練習でも手抜かずにハッパかけたり。それが大きい」と認めるFW。この日は普段の左FWではなく、最前線でのプレーだったが、チームを力強く牽引していた。

 ドリブルに加え、ヘディングも得意。ベンチのアタッカー陣も層が厚いため、「体力は温存せず交代はいっぱいおるんで、100パーセント出し切って(得点し)あとで出てくる選手が楽になるようにしたい」とプレーしている。

 全国まであと1勝。「この選手権獲るということを高校に入る前から決めていた。それにラスト一歩まで来ている。去年は阪南大高に負けてしまって悔しい思いをした。最後は今までやってきたことを全員で出して勝ちたいです」。一発のあるエースが決勝でも力を出し切って勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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