beacon

広島皆実が如水館を3-0で破り2年連続の選手権出場! 遠ざかっている“1勝”にチャレンジへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

広島皆実高が2年連続16回目の出場

[11.15 選手権広島県予選決勝 広島皆実高 3-0 如水館高 広島広域公園第一球技場]

 第99回全国高校サッカー選手権広島県予選決勝が11月15日に行われ、広島皆実高如水館高を3-0で下し、2年連続16回目の出場を決めた。

 立ち上がりは、2016年度の選手権予選決勝で広島皆実に0-3、昨年度の全国高校総体予選決勝でも広島皆実に0-4で敗れている如水館が、『三度目の正直』での全国初出場に向けて意欲的に攻め込む。MF光成大地(3年)の右サイドからのドリブル突破などでゴールに迫り、前半26分にはカウンターから右サイドに流れた光成がクロスを送り、中央にMF周川蛍玖(3年)が飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーの上に外れた。

 お互いにゴール前のチャンスが少ない展開の中、先制したのは広島皆実だった。33分、右サイドで相手のクリアを拾ったDF隅田遼吾(3年)が中央にセンタリング。待っていたMF二井田樹(3年)のヘッドには合わなかったがファーサイドまで流れ、フリーで待っていたMF重田稜平(3年)が左足で蹴り込んだ。仲元洋平監督が「もう少し早い時間に点が取れれば、と思っていたが、前半のうちに取れたのが大きかった」と振り返る先制点で、試合の流れは広島皆実に傾くことになる。

 後半、如水館は反撃に転じたいところだったが、広島皆実が早い段階でリードを広げる。8分、左CKが右サイドまで流れ、拾ったDF三宅起平(3年)のセンタリングを相手選手がブロックしたこぼれ球が、再び三宅の足元へ。ダイレクトで左足を振り抜いたシュートが、如水館GK原田凌河(3年)の手をはじいてネットを揺らした。

 その後は、ラインが下がって思うようにプレッシャーをかけられなくなった如水館に対し、広島皆実が主導権を握って多くのチャンスを作る。如水館も終盤はゴール前まで攻め込む場面があったものの、37分に広島皆実がダメ押しの3点目。MF坂口秀大(3年)の右CKを、FW閑田隼人(3年)が相手と競り合いながらも打点の高いヘッドで合わせ、そのまま3-0で勝利をつかんだ。

 広島皆実は9月に開幕したスーパープリンスリーグ中国で、中断までの5試合で1勝4敗の最下位(出場を辞退した立正大淞南高〈島根〉を除く)と結果が出ていなかった。だが、仲元監督が「選手たちと一緒に試行錯誤してきた結果、落ち着いてきた」という状態で選手権予選に突入すると、試合を重ねるごとに調子を上げ、2年連続の出場権を勝ち取った。

 次の目標は選手権での勝利だ。13年度に1勝して以降、14年度から17年度、さらに昨年度と、出場5大会で初戦敗退が続いている。仲元監督は「まず1勝。インターハイという全国大会がなくなり、最初の最後のチャレンジとなるので、思い切りプレーさせたい」と久しぶりの勝利へと意気込んだ。

(取材・文 石倉利英)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP