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[関東]中央大佐藤監督、現役引退発表の“愛弟子”中村憲剛をねぎらう「酒でも飲みながら話をしよう」

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2002年、2部優勝を飾った中村憲剛主将率いる中央大

 中央大佐藤健監督が、“愛弟子”中村憲剛に労いの言葉を送った。

 10月31日に40歳の誕生日を迎えた中村。同日に行った“多摩川クラシコ”で劇的決勝弾を決めるなど、不惑を迎えてもまだ一線級であることを示したばかりだったが、翌日に行った会見で現役引退を電撃発表。日本中のサッカーファンを驚かせた。

 大学時代はコーチとして接した佐藤監督は、会見の当日朝に直接電話で引退を決意したという報告を受けた。「まだやれるのにもったいない」。約10分ほど言葉をかわしたというが、5年ほど前から決めていたことなどを打ち明けられたことで納得。「これからは時間も出来るだろうから、酒でも飲みながら話をしよう」と言って電話を切ったという。

 佐藤監督にとっても中村は特別思い入れのある選手だ。最終学年は主将として2部優勝に導いた中村だが、進路がなかなか決まらない。そこで同郷で中学生のことから知り合いだったという川崎フロンターレの庄子春男強化本部長にお願いして、獲得してもらったという経緯があるからだ。

「ちょっと前の鹿島のような王国のようなチームになったのは、あいつのおかげだと庄司さんも言ってくれた。お前の紹介があったからだと言ってくれたのは嬉しかったですね。でも僕もフロンターレでは出れると思っていたけど、日本代表とか、そういうことになるというのは分からなかった。だけどすごくいい選手でね。性格もああいう感じで気さく。当時の中大はやんちゃなやつばっかりだったので、その中で憲剛はブレずに、プロに行ってもよくやってくれたと思います」

 評価するのはブレずにやり切る心の強さ。それは川崎Fに進んでからもより感じられるようになったといい、「どういう風にそんなに強くなったのか、逆に聞きたいくらい」と笑った。

 今後は母校へのかかわり方にも注目が集まる。近年では早稲田大の外池大亮監督や駒澤大の深井正樹コーチなど、元Jリーガーが母校サッカー部を指導する機会も増えてきている。「毎年のように電話はくれるし、中大を思ってくれている選手」と期待を寄せた佐藤監督だが、「そこは今後時間があるときに。まずはお酒でも飲みながら話したいなと思います」とプロ18年間の労をねぎらった。

(取材・文 児玉幸洋)
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