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ACL参戦クラブ、日本代表も迅速に活動再開へ…“アスリートトラック”適用が決定、自主待機期間も試合可能に

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 Jリーグは4日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するFC東京横浜F・マリノスヴィッセル神戸に対し、「アスリート用東京オリパラ準備トラック(通称:アスリートトラック)」の適用が決定したことを発表した。これにより、帰国後に健康管理や行動管理などの追加的防疫措置を講じることで、帰国後14日間も練習や試合への参加が可能になる。

 Jリーグによると、「アスリートトラック」とは東京オリンピック・パラリンピックに関連し、日本人選手においてJOC強化指定選手及びその関係者を対象とし、「海外からの帰国後14日間の待機期間中の強化活動(練習や大会参加等)」を可能とする措置。今回Jリーグは日本サッカー協会(JFA)と連携し、日本オリンピック委員会(JOC)を通じ、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局およびスポーツ庁に、ACLに出場する3クラブの本トラック適用を申請した。JOC強化指定選手に加え、該当選手が所属するチームメートも含め、本トラックの適用対象として了解を得たという。

 ACLに参加している3クラブは、ACL開催地カタールへの出国前及び大会期間中、また日本への帰国後14日間において、JFAとJリーグが定める「アスリートトラック適用ガイドライン」に則り、健康管理や行動管理などの追加的防疫措置を講じることで本措置が適用される。これにより、日本への帰国後14日間も練習や試合への参加が可能となる。

 追加的防疫措置の概要のひとつは、入国後14日間の行動管理。①選手及びチームスタッフは毎日の健康状態や行動履歴を、Jリーグガイドラインに基づく「体温・体調把握&アラートシステム」もしくはそれに相当する管理方法にて必ず記録し、毎日確認を行うこと、②入国後14日間の練習参加は練習場と宿泊場所(自宅等)の往復のみに限定し、食事についてもこれらの場所にて実施すること、③入国後の14日間の試合出場は、自宅からクラブハウス(又は集合場所)までは自車にて移動し、クラブハウス(又は集合場所)から試合会場までは自クラブが手配したバスで移動すること、の3点が挙げられている。

 追加的防疫措置の概要のふたつ目は、検査体制について。①チーム関係者全員が入国時に空港にて抗原定量検査を実施し、陰性結果が得られた者のみがチーム活動に参加すること、②入国後14日間に最大3回、Jリーグが手配するPCR検査を定期的に行い、陰性結果を得られた者のみがチーム活動に参加すること、の2点が挙げられている。

 ACLに参加している3クラブはいずれもグループリーグ突破が決定。決勝トーナメント1回戦は6日から行われ、10日に準々決勝、13日に準決勝、19日に決勝が行われる。一方、J1リーグ最終節もACL決勝と同日の19日に開催。また、FC東京が出場するルヴァン杯決勝は1月4日の開催が決定しており、過密日程での自主待機期間による影響が懸念されていた。

 なお、アスリートトラックは日本代表にも適用。国外で開催される日本代表戦から帰国した国内組、国内で開催される日本代表戦のために帰国した海外組も、この措置により迅速に活動を再開できるようになる。

 Jリーグでは、村井満チェアマンのコメントも掲載している。

「今回のアスリートトラック適用に際し、政府やスポーツ庁をはじめ、多くの関係者の方々のご尽力に深く御礼申し上げます」

「また本措置の適用は、カタールへの出国前から大会期間中、そして帰国後の厳格な行動・健康管理など、専用のガイドライン遵守を約束してくれた選手やクラブの努力により成り立っています」

「当然、3クラブともがACLを少しでも勝ち進むことを願っておりますが、帰国しリーグ戦を迎える場合でも、選手は練習や試合に参加することが可能です。継続してガイドラインに則り、Jリーグ全体で感染拡大防止に最大限努めます。リーグ終盤戦、ルヴァンカップ決勝、そして東京オリンピック・パラリンピックを見据え、クラブの活動が充実し、ファン・サポーターの皆さまに楽しんでいただければ幸いです」

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