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ポゼッション率18%でバルセロナ下したカディス指揮官「ポゼッションは簡単ではないから必要ない」

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バルセロナから金星を挙げたカディス

 ラ・リーガ第12節でバルセロナを2-1で下したカディスだが、試合後にアルバロ・セルベラ監督が語った“非ポゼッションフットボール論”に話題が集まっている。

 ラ・リーガ1部昇格組のカディスは、持ち前の堅守速攻によって1部で躍進中。先にレアル・マドリーを下していた同チームは、バルセロナ戦ではセットプレーと相手のスローインのミスを突く形で得点を奪い、持ち前の堅守によってリードを守り切り再び大金星を手にした。第12節終了時点で5位に位置と、その勢いが本物であることを予感させている。

 そして現在スペインでは、セルベラ監督がバルセロナ戦直後に語ったポゼッションに関する見解が話題を呼んでいる。カディスのバルセロナ戦でのポゼッション率はわずか18%だったが、そのことについて問われた同指揮官は、次のように語ったのだった。

「バルセロナは勝つためにポゼッションを必要としている。それはポゼッションを必要としているチームが存在しているということなんだよ。そういったチームはロングボールやスピードを生かすのではなく、ボールをコントロールしたりパスしたり持ち込んだりする選手たちを擁しており、そのために多くの金を費やしている」

「私たちにボールポゼッションは必要ない。簡単なことではないからだ。そうするためにはワンタッチやツータッチでプレーできる選手たちを擁する必要がある。別に、私はポゼッションに反対しているのではない。実現できないのにポゼッションフットボールを課題とするチームに反対しているんだよ。私たちのチームに、ポゼッションは必要ないさ」

 セルベラ監督はまた、バルセロナ撃破の鍵についても言及している。

「私たちも誰でも、バルセロナがクロスを送るチームではないことを知っている。彼らは壁パスを繰り返して中央から崩してくるチームなんだ。だから私たちは中央に閉じこもり、クロスを上げる余裕をつくらせた。私たちには背の高い選手たちがいてクロスには対応できる。が、中央を守るためには後方に下がって、しっかりとまとまり、ハンドボールのような試合をしなければならなかった。私が有する少しの知識と見解においては、それが彼らにゴールを決めさせない方法だった」

「私だって相手と真っ向勝負ができるなら良いと思う。しかし現時点ではそうできない。アトレティは私たちに4点を決めたし、ラ・レアル戦にしたって同じことだった。私の任務はカディスを残留させることで、今回のような試合ではこうやってプレーしなければならない。偶然にも、私たちは素晴らしい守備を見せた試合で勝利し、素晴らしい攻撃を見せた試合で負けている。だからバルセロナ相手にも、勝利するためには良い守備を見せる必要があった」

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