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ベンゼマ躍動のレアルがリーガ4連勝! 乾&武藤はチャンス生かせずエイバル6戦ぶり黒星

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フル出場を果たしたFW武藤嘉紀

[12.20 ラ・リーガ第14節 エイバル 1-3 R・マドリー]

 ラ・リーガ第14節が20日に行われ、MF乾貴士とFW武藤嘉紀の所属するエイバルはホームでレアル・マドリーと対戦し、1-3で敗れた。17日のコパ・デル・レイ1回戦ラシン・リオハ(4部)戦(○2-0)で温存されていた乾と武藤は揃ってスタメン出場。乾は後半27分までプレーし、武藤はフル出場を果たした。

 敵地に乗り込んだレアルはMFカゼミーロが累積警告による出場停止から復帰し、MFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロースと4-3-3の中盤を構成。体調不良でFWビニシウス・ジュニオールが欠場となった3トップには右からFWルーカス・バスケス、FWカリム・ベンゼマ、FWロドリゴ・ゴエスが入った。一時はジネディーヌ・ジダン監督の去就問題も取り沙汰されたが、第13節でアトレティコ・マドリーとのダービーを2-0で制すなど、直近のリーガ3試合で3連勝。危機を脱し、上り調子のまま今節に臨んだ。

 一方のエイバルは4-4-2でスタートし、乾は右サイドハーフ、武藤はFWキケ・ガルシアとの2トップで先発出場。今季レアルを破ったカディスやアラベスは守備ブロックを敷いた戦いで大金星につなげたが、就任6年目のホセ・ルイス・メンディリバル監督率いるチームはハイラインで前からプレッシャーをかけるスタイルを曲げず、昨季王者に挑んだ。

 試合は開始1分、右サイドでセカンドボールに反応した乾のファーストシュートで幕を開けると、その後はレアルがポゼッションで上回り、エイバルの背後のスペースを突いてゴールを襲う展開となる。前半6分には左サイドのロドリゴが中央へ持ち出しながら浮き球のパスを送り、PA内中央に抜け出したベンゼマが左足のシュートで先制点を奪った。

 続けて前半13分、エイバルのプレスをいなして右サイドで深みを作り、一度失ったボールを取り返した流れからPA内右のベンゼマがマイナスに折り返す。フリーで待っていたモドリッチが右足で叩き込み、リードを2点に広げた。

 苦しい立ち上がりとなったエイバルだったが、前半28分に敵陣で網をかけてレアルのパスワークを遮断し、ボールがPA手前左のK・ガルシアのもとへ。31歳の主将FWはターンから素早く右足のシュートに持ち込むと、鋭くカーブがかかったボールがGKティボー・クルトワも届かないゴール右隅に突き刺さり、反撃の一発とした。

 レアルは前半36分にクロースのロングボールからベンゼマ、同アディショナルタイム1分にベンゼマのループパスからバスケスが抜け出して絶好機を迎えるも、前者はオフサイド、後者は相手のスーパークリアで得点とはならない。前半はそのまま2-1で終了した。

 エイバルは後半も積極的に前からボールを奪いに行く。後半11分にはDFセルヒオ・ラモスのパスがずれたところを乾が逃さずに奪い、PA内左から中央にパス。しかし、フリーの武藤には合わず、ビッグチャンスを逃す。さらに同26分、左サイドのK・ガルシアからのクロスにニアの武藤が飛び込んだものの、ヘディングシュートはわずかにクロスバーの上に外れた。

 乾は後半27分に途中交代。同36分には左サイドからのクロスをPA内右の武藤が頭で折り返すと、目の前にいたS・ラモスの右腕を直撃する。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックが入るも、PK判定とはならなかった。

 レアルは後半アディショナルタイム2分、右サイドのベンゼマとのパス交換からPA内右に進入したバスケスがネットを揺らし、決定的な3点目をマーク。ベンゼマの1ゴール2アシストの活躍もあり、リーガ4連勝を飾った。敗れたエイバルは6試合ぶりの黒星。今季ホーム初勝利は持ち越しとなった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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