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[MOM3344]市立船橋DF木内拓海(3年)_「バスケ部や剣道部は全国大会に出られない」多くの想い背負った2発

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(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校サッカー選手権1回戦 市立船橋4-1佐賀東 フクアリ]
 
 特別な想いを背負っての2発だった。市立船橋高(千葉)のDF木内拓海(3年)は前半40分、DF長田京兵(3年)のシュートがポストに当たった跳ね返りをダイレクトで蹴り込んで先制。3-1として迎えた後半37分にはMF丸山侑吾(1年)の右クロスを押し込んで勝利を決定づけた。

「バスケ部や剣道部が全国大会に出られなくて悔しい思いをしたと聞いた。自分はその人たちの思いを背負って、結果を出して少しでも勇気づけたいと思っていた。2ゴール出来て嬉しいです」

 市船は校内で100名を超える新型コロナウイルスの陽性者を出すクラスターが発生したことで、今月9日より学校活動が休止。そのため全国大会を控えていた多くの部活が多大な影響を受けた。サッカー部は何とか全国大会出場に間に合ったが、残念ながら出場辞退を余儀なくされたクラブもあった。

 試合前日には出場辞退を余儀なくされた10人を超えるクラスメイトからLINEでメッセージが入ったという。「『頑張れよ』と。より気合が入りました」。練習から積極的にゴール前に入ることを意識していたというサイドバックが、大一番で最高の結果を残した。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2020

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