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前半の攻勢をゴールにつなげられず…惜敗の米子北・林主将「あの瞬間に終わった」

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米子北高MF林莞大(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校選手権1回戦 山梨学院高1-0米子北高 駒場]

 試合終了のホイッスルが吹かれる。スコアは0-1。米子北高(鳥取)の“挑戦”が終わりを迎えた瞬間となった。

 序盤はペースをつかんで試合を進めた。2トップのFW崎山友太(3年)とFW中田来輝(3年)を狙ったロングボールを多用し、相手最終ライン裏を突いてゴールへと向かう。山梨学院の重心を下げることにも成功し、相手のシュート数を1本に封じ込める。

 しかし、後半に風下に立つと流れが変わった。山梨学院にフィニッシュまで持ち込まれる場面が増えると、後半29分に先制点を献上。この1点のダメージが大きかった。「チームが慌てているというか、ドタバタしているときに自分も慌ててしまった」とキャプテンのMF林莞大(3年)が振り返ったように、前半とは逆に後半のシュート数を1本に抑え込まれ、山梨学院に逃げ切りを許してしまった。

 試合終了を迎えた瞬間。それは3年生の高校サッカーが、終わりを告げたことを意味する。林は「本当に悔しかった。自分が3年間やってきたことが、あの瞬間に終わった。そう感じたとき、もっとやっておけば良かったという思いも出てきた」と唇を噛んだ。

 だが、後輩たちの高校サッカーはまだ続く。キャプテンとしてチームの先頭に立ってきた男は、「サッカー以外の部分もしっかりとこなし、それをサッカーにつなげて、もっと多くの経験をしてほしい」とメッセージを送った。

(取材・文 折戸岳彦)
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