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「一緒に試合をできることを信じて」…鹿島学園MF遠藤主将、負傷交代の“元同僚”にエール

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鹿島学園高DF遠藤聖矢(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校選手権1回戦 鹿島学園高1-0三重海星高 駒場]

 2回戦に駒を進めた鹿島学園高(茨城)。対戦相手は山梨学院高(山梨)となる。主将を務めるDF遠藤聖矢(3年)には、次戦に向けて特別な思いがあった。

 初戦、三重海星戦。前半をスコアレスで折り返したものの、後半はより攻勢を強める。序盤からフィニッシュに持ち込む場面を作り出すと、後半10分にMF土井紅貴(3年)のゴールで先制に成功。その後も幾度となくゴールに迫り、シュート数は後半だけで13本を数えた。追加点こそ生まれなかったものの、三重海星の反撃を許さずに1-0の完封勝利を収めた。

 約1か月ぶりとなる公式戦ということもあり、「本番でしか味わえない緊張感があり、プレッシャーも難しさもあった」。結果として勝利を収めたものの、「前半から自分たちのパスサッカーがうまくできなかった。キャプテンとしてチームの流れを変えられなかった」と反省が口を突いた。1日の休息を置くことで、「試合を振り返り、次の試合は序盤から自分たちのサッカーができるようにしたい」と次戦に向けて万端の準備を進めようとしている。

 次戦の相手、山梨学院には中学時代のチームメイトであるDF板倉健太(3年)が所属している。しかし、初戦・米子北戦に先発出場した板倉は後半26分に負傷交代。次戦の出場は微妙な状況と言えるのかもしれない。

 無理はしないでほしい。だが、もしピッチに立てることができるのなら――。遠藤は板倉にエールを送る。「個人的に、山梨学院の板倉健太は中学のときの同じチームだったので、次、一緒に試合をできることを信じて、絶対に負けない気持ちを持って戦い、山梨学院よりも上に行きたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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