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[ジャイキリETU特集号]首都、熱狂! 10年ぶりに東京ダービーを制す!!

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終了間際にゴール前へ進入して椿が決勝ゴール



週刊『モーニング』にて2007年から連載されている人気フットボールマンガ『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』。物語はリーグ最終盤に入り、達海猛率いるETUの初優勝なるか、手に汗握る展開が続いている。ジャイキリの魅力のひとつであるリアルな世界観をそのままにサッカー専門誌として再現した、『フットボールダイジェスト ETU特集号』が12月23日に発売。刊行記念して、ゲキサカではリーグ戦のマッチレポを特別にお届けしていく。

[リーグジャパンD1第29節 ETU4-3東京V]

 ダービーにふさわしい白熱した展開も、自ら浮かせたボールを叩き込んだ夏木陽太郎の豪快な一撃も、すべてはこの男を輝かせるためのものだったのか。

 負傷から復帰したエース、持田蓮――。

 東京ヴィクトリーが誇る至宝はCKからレオナルドの先制点をお膳立てすると、左足のボレーシュートで勝ち越しゴール。さらにPKまで決めて、千両役者ぶりを見せつける。

 互角の攻防で幕が開けた前半も、終わってみれば1-3。前半は紛れもなく持田劇場だった。

 だが、好調のETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)も黙っていない。後半の頭からサイドバックの石神達雄を送り出した達海猛監督はホームのサポーターを自ら煽る。

後半開始直後、達海監督が煽るとスタンドの熱気が高まった

 そして、この采配が見事に的中する。

 右サイドを突破したガブリエルがマイナスのクロス。そこに走り込んで石神がミドルシュートを決めて1点差に迫る。

 さらに自陣ペナルティエリア内で持田の突破をジーノが阻むと、ETUがカウンターを発動。椿大介の突破から最後は世良恭平が得意の左足でしっかり決めて、スコアをイーブンに戻した。

素晴らしいコレオグラフィでダービーを盛り上げる、ETUホームの観客

 東京VはFW日野、ETUはFW堺良則と、互いに攻撃のカードを切り合い、一進一退の攻防が続く。堺、夏木、椿が3連続シュートを放ったが、ゴールは遠い。

 すると一転、東京Vが逆襲に出る。持田が村越茂幸を抜き去り、石神をかわす。さらにペナルティエリア内で杉江勇作、GK湯沢洋行まで抜いて、無人のゴールに流し込むだけ――。

 ところが、持田が突然、その場に倒れ込む。膝を痛めてプレー続行不可能となり、途中交代を余儀なくされた。

世良のゴールでETUが同点とした後(右)、東京Vは持田が負傷交代に…

 ETUサポーターからも拍手を浴びながらピッチを後にする持田。無念のエースのためにもなりふり構わない東京Vの攻撃を真っ向から受け止めたETUは試合終盤、ジーノの直接FKから怒濤の攻撃を仕掛け、最後は夏木のフリックに反応した椿が抜け出し、ゴール右隅に流し込む。終了間際、ついに逆転に成功する。

 10年ぶりに東京ダービーに勝利したETUは、首位と勝ち点3差の4位に浮上。いよいよ頂点が見えてきた。



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