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脳震とう対策の試行ルール、JリーグはA案「交代枠+1」を採用へ

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 Jリーグは25日、脳震とう対策の試行ルールに関して、交代枠を1人追加できるA案を採用する方針を固めた。第1回臨時実行委員会後のオンラインブリーフィングで黒田卓志フットボール本部長が明かした。28日に行われる第1回理事会で正式決定する。

 サッカーの国際ルールを定める唯一の機関である国際サッカー評議会(IFAB)は昨年12月、近年継続的に議論していた脳震とう対策の試行ルールを決定した。このルールでは、各競技団体が「各チーム最大1人が脳震とうによる交代ができる」というA案と、「各チーム最大2人が脳震とうによる交代ができ、この交代が使用された場合は相手チームは理由を問わず交代人数を追加できる」というB案を選ぶ仕組みとなっている。

 日本サッカー協会(JFA)は今月21日、本年度の第1回理事会を開き、国内の競技会でも試行ルールを導入する方針を決定。どちらの案を選択するかについては、審判委員会や医学委員会とともに各競技団体と協議するとしていた。

 黒田氏はA案に固まりつつある理由として「B案は二人交代できるが、どちらか一方のチームが交代枠を使った時点で、脳震盪以外の理由でも交代ができることになる。安全確保に加えて競技上の公平性が損なわれてしまう。交代枠も(3人ではなく)5人交代なので、枠の総数も考えてA案で検討している」と述べた。

 また原博実副理事長は「プロよりもグラスルーツ、アカデミーなどでうまく運用していきたい。そういう症状がある時は、人数も関係なく交代できるということ(規定)を入れることが重要だと思う」と育成年代ではさらに慎重な運用をしていく意向も示唆。「そういう傾向のあるときはドクターがいるいないではなく、大事を取ることが大切。Jリーグだけでなく、協会とともに子どもたちの大会を含めてやっていくのが大事」と見解を述べた。

(取材・文 竹内達也)
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