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[MOM3390]青森山田DF三輪椋平(2年)_誰よりも悔しさ持って戦い、東北V貢献。藤原に続くDFリーダーへ

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青森山田高CB三輪椋平はセットプレーで強さを発揮した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.25 東北高校新人選手権決勝 青森山田高 6-1 仙台育英高 Jヴィレッジ]

「下向いていても仕方ないので、外したことは3年生には本当に申し訳ないんですけれども、その悔しさは誰よりも持っていると思っているので、その悔しさを持って、新チームになったら、『良し、絶対に自分が』と。(東北新人戦は松木)玖生、(宇野)禅斗がいなくて自分や(藤森)颯太がやらないと、と思っていたので、優勝できて安心しました」

 堂々の内容、結果で東北制覇を果たした青森山田高の中で特にモチベーション高く戦い、チームに安定感をもたらしていたのがCB三輪椋平(2年)だ。決勝戦は青森山田のCBらしく、競り合いでの強さを発揮。「競り合いは山田のCBは全国でも負けちゃダメと言われています」。加えて、自分のことだけでなく、味方のわずかなミスもフォローし続けていた印象だ。

「決勝戦は100点じゃないですけれども、前の試合に比べてやれたと思います」。チームリーダーのMF松木玖生(2年)とMF宇野禅斗(2年)が不在の中、ゲーム主将のMF藤森颯太(2年)とともに声を発し続け、攻撃面でも貢献。3分にポスト直撃のヘディングシュートを放つと、直後の4分に左SB多久島良紀(1年)のロングスローから先制ヘッドを決めて見せた。今大会、1回戦でもゴールを決め、準決勝は頭で2アシスト。その高さは仙台育英高戦でも攻守両面で相手の脅威となっていた。

 今年1年間、自分がプレーで「取り返す」つもりでいる。選手権は3試合で途中出場。決勝戦では2-2の延長後半終了間際に投入された。PK練習で好調だったという三輪は、PK戦で4人目のキッカーとして登場。順番を迎える前にCB藤原優大主将(3年)から「強気で、自分の思ったところに思い切り蹴って来い」と送り出された三輪は思い切って左隅を狙ったが、シュートはわずかに左へ外れてしまう。直後に山梨学院高の4人目が決めて敗戦が決定。2年生DFにとって、残酷な結果となった。

「自分の中では本当最悪で……自分の1本のキックで負けに繋がってしまったので……」。この東北新人戦が始まるまではなかなか気持ちを切り替えることができなかったという。それでも、自分以上に悔しいはずの3年生たちが「切り替えて、オマエは来年頑張れ」と言葉がけしてくれたことは大きな、大きな力に。2年連続の全国準優勝から自分たちの代が必ず日本一を勝ち取るために、DFリーダーとしてそれに貢献するために、三輪は今大会で一歩を踏み出した。

 前任のDFリーダーは、三輪にとって「一番尊敬している」「一番理想」「簡単にはなれない」という存在の藤原だ。その藤原と比較されることも、覚悟の上。「藤原が抜けたから」とは言わせない。間近で見てきた先輩に負けないように、自分が相手を止めて、ゼロで抑えることを目指していく。

 藤原は相手のカウンター攻撃を1人でも止めてしまうような強力なCBだった。先輩のようなスピードはないからこそ、「誰よりも良い準備をして、自分のところで最後身体を張って守れればチームから信頼を得られるかなと思っています」。今年は松木や宇野ら中盤、前線はレギュラーや力のある選手が多く残る。それだけに、自分たちDF陣が堅守・青森山田を継続させられれば、勝利に近づくことができると考えている。

「今年は後ろがどれだけやれるかがチームの鍵になると言われているので、山田は守備のチームなので、そこは自分と(丸山)大和のところで堅い守備をもっと形成できたら良い」。今大会、優勝の立て役者の一人になったことは間違いない。だが、決勝も1失点しただけに満足することなく、自身とチームの守りを徹底して突き詰めて行く。

前半4分、先制ヘッドを決めた


(取材・文 吉田太郎)

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