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「とにかく図々しくいけ」クロップ監督の采配的中、途中交代ミルナー不服も「彼は大丈夫」

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指揮官に不服を唱えるMFジェイムズ・ミルナー

 リバプールは1月31日のプレミアリーグ第21節でウエスト・ハムに3-1で勝利。ユルゲン・クロップ監督は、後半12分にMFジェイムズ・ミルナーに代えてMFカーティス・ジョーンズを投入。直後、そのジョーンズのアシストからFWモハメド・サラーが先制点を挙げた。

 ミルナーは後半12分という時間帯で途中交代に。その采配に不服の表情を浮かべながらピッチを去ると、途中でクロップ監督に詰め寄り、説明を求めていた。クロップ監督はミルナーを説得。すると直後に投入したジョーンズのアシストから得点が生まれ、クロップ監督はミルナーと抱擁。ミルナーは指揮官の采配的中に笑みを浮かべた。

 英『リバプール・エコー』では、その当時の会話を伝えてる。クロップ監督は「彼は不遇というわけではない」と語りながら「ハーフタイムに布陣を変更した」と経緯を説明する。

「ミルナーを少し深い位置に移動させ、ジニ(ワイナルドゥム)とチアゴ(アルカンタラ)を少し高く、攻撃的な位置に動かした。ミルナーには、ハムストリングスがわずかに硬くなっていたので、走るよりもパスでコントロールするように伝えたんだ」

「しかし、彼を交代させるべきは明らかで、カーティスのウォーミングアップが終わるのを待っていたんだ。すると、ミルナーはとても長い長い距離をスプリントしていた。我々は交代のタイミングを逃してしまったと、本当に本当に心配していたんだよ」

 そして、後半12分にミルナーを交代させたクロップ監督。ミルナーは、指示の通りに動いたにもかかわらず交代させられたことに不服を唱えたという。

「彼は『あなたがもっと深い位置でプレーしてくれと言った。私は言われた通りにプレーしたつもりなのに、あなたは交代させた』と言ってきた。しかし、得点直後に彼は戻ってきて言ったよ。『いや、いい得点だ。いい采配だった』と。大丈夫みたいだよ」

 一方で、投入直後にアシストしてみせたジョーンズには「図々しく、とにかく図々しくいけ。どんどんチャレンジして、アクティブにやってやれ」と伝えていたという。「彼が最初のタッチからやってのけるとは思っていなかった。でも良かったね」。名将の絶妙な采配が先制点を生み、リバプールに連勝をもたらした。

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