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伝統校・韮崎は今年も2つの局面で上回ることとひたむきさをベースに山梨制覇へ

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韮崎高MF佐藤寧峰主将が切り替え速い仕掛けからシュート

[2.6 山梨県高校新人大会3位決定戦 韮崎高 0-1 帝京三高]

 0-1で敗れはしたものの、名門・韮崎高は自分たちの戦う術を表現していた。今村優貴監督がゲームの各局面の中で「そこで上回るのは大前提」と語るのが攻撃から守備と、守備から攻撃の2つの局面。特に前半はその部分の速さで帝京三高を苦しめていた。

 前半アディショナルタイムに技巧派の10番FW鈴木斗真(2年)がPAでボールを奪い返して決定機を作り出したほか、高い位置でのボール奪取からこの日存在感を放っていたMF坂本陸仁(2年)や「足元もないし背も小さいので球際と切り替えは絶対に負けない」というMF佐藤寧峰主将(2年)が素早く仕掛けてチャンスに繋げていた。

 集中力の高い守備含めて私学の強豪に対抗していたが、長身FW鷲見バーネット類(1年)が負傷交代するアクシデントや、ゴール前でブロックしたボールが失点に繋がる不運もあって敗戦。ミスもあった。それでも、今村監督は「失敗の中で精度を上げていく」考え。近年の好結果を生み出している2つの局面で上回ること、そしてひたむきに戦うことをベースに、全国王者の山梨学院高や帝京三、日本航空高などの強敵と渡り合う。

 県立校の韮崎にとっては難しい情勢であることは間違いない。昨年、新人戦で優勝したものの、新型コロナウイルス感染予防対策のために県外強豪との練習試合をほぼ行うことができず、例年のような強化ができなかった。県外の有力選手も多い私学勢に対し、韮崎は地元の選手たちを鍛え上げて勝負。遠征などで県外の強豪と対戦する機会を奪われたのは痛かった。

 今年も情勢は厳しいが、佐藤は「チーム内で切り替えと球際しっかりやるという雰囲気が出てきているので、総体では何としても私学3強の中にしっかり入るということをやっていきたい。総体へ向けてもっとしっかりパワーアップして臨みたい」と誓う。限られた環境の中で高い意識を持って力を磨き、関東大会予選とインターハイ予選の2冠を達成した一昨年、新人戦タイトルを掴んだ昨年のように結果を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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