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2失点敗戦の日本高校選抜…指揮官は「よく頑張った」と労い、デンチャレに向けて「成長の加速」に期待

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川崎F U-18に1-2で敗れた日本高校選抜

[2.20 NEXT GENERATION MATCH 川崎F U-18 2-1 日本高校選抜 埼玉]

 先制されながらも、一時は同点に追い付いた。その後、勝ち越しを許して川崎F U-18に1-2で敗れたが、日本高校選抜を率いる蒲原晶昭監督(佐賀東高)は「短い期間だったけど、よく頑張ってくれた」と、準備期間が短い中でも試合終了まで戦い抜いた選手たちを労った。

「前からボールを取りに行き、そこで取れなかったときにどう引くか」との狙いを持って試合に入るが、前半は高い技術を誇る川崎Fに主導権を握られることに。押し込まれる時間帯が続き、たとえボールを奪ってもなかなか攻撃の形を作れず。前半24分には先制点を献上してしまう。

「フロンターレさんはボールを動かすのが得意だったので、引き気味になってしまった」という前半を終えると、後半あたまから4選手を入れ替え、反撃に出ようとする。そして、「果敢にチャレンジしてくれた」との言葉を体現したのが、後半立ち上がりの同1分の場面だった。前から積極的にプレスを掛け、高い位置でのボール奪取を成功させると、FW安斎颯馬(青森山田高3年、早稲田大進学予定)が同点となるゴールを叩き込んだ。

 しかし、同点から4分後の後半5分に勝ち越しゴールを許してしまう。その後は再び同点に追い付こうとゴールを狙ったものの、最後まで2点目は生まれずに1-2で敗れた。

「勝ちにこだわってやろうということでいうと、終盤押し込んだがシュートの形までいけずに悔やまれる。でも、全体的には持ち味を出して頑張ってくれた」

 チームは今後、来月3日に開幕する「第35回デンソーカップチャレンジサッカー熊谷大会」(通称:デンチャレ)に出場し、関東選抜A、関西選抜と対戦。格上に立ち向かうことになるが、「持ち味がどれだけ通用するかを自己評価しながら、自分の武器を成長していければいいし、キャンプの中でも成長が見られたので加速していってくれればと思う」と貴重な体験を積む選手たちのさらなる成長に期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2020

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