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[MOM3403]静岡学園MF松永颯汰(2年)_収める力とパスセンス兼備の長身アタッカーが先制点

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静岡学園高MF松永颯汰は先制点を叩き出した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.23静岡県高校新人大会決勝 静岡学園高 2-0 藤枝東高 草薙陸]

 優勝校・静岡学園高の指揮を執った齊藤興龍コーチは先制点のほか、前半から攻撃の中心となっていたMF松永颯汰(2年=G大阪門真ジュニアユース出身)をマン・オブ・ザ・マッチに指名した。

 180cm近い長身を持つアタッカーは技術力に加えて、身体能力でも差を生み出すことができる選手だ。相手をいなすように前進したり、前線でボールを収めてキープ。そして、決定的なパスやシュートでゴールをもたらす。この日は前半終了間際の決定機で右足シュートがわずかに左外へ。だが、「後半やってやろうと思った」という松永が後半18分に先制点を奪った。

 10番MF古川陽介(2年)からパス受けた松永は、DF2人のマークを外しながらPAの古川へリターン。古川のシュートはGKに阻まれたものの、こぼれ球を松永がゴールへ押し込んだ。「1年の時から古川とのコンビネーションはずっと意識してやってきていたので、そこで崩して古川がシュートを打って、こぼれにちゃんと反応できたので良かったです」と笑顔。決勝戦という舞台で結果を残したことを喜んだ。

 そして、チームの攻撃を牽引した80分間について、「違い出すことでチームもどんどん変わっていくと思うので、きょう僕がああいう風にやれたということは、非常に良かったかなと思います。(今後の)静岡県も結構厳しい戦いになると思う。そこで(自分が)できたことは大きいと思います」と分析。齊藤コーチは、1月の“裏選手権”で松永が強豪相手に違いを生み出していたことを評価していたが、静岡でも抑えることが難しい選手になってきている。

 ホットラインを形成する古川も「(松永は)パスセンスがあって、ノールックとかも普通に出してくるんで。(身体も強く)収めてからのパスとかも全然できる」と信頼。その松永は、高校からのプロ入りを目標に掲げる。

 目標を達成するためには、課題を改善しなければならないことを自覚。ゴールに絡む活躍を続けた上で、「ちょっとトラップやパスのイージーミスが多くなってしまうので、そういうところは直していきたい」と誓う。日々の練習で課題を改善し、対戦相手との違いを作り続けて評価を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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