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「ほかのスタジアムと違うな」10年5か月ぶりの日立台で完封勝利飾ったGK南雄太

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プロ24年目、黄金世代で数少ない現役選手である南雄太

[3.3 ルヴァン杯グループC第1節 柏0-1横浜FC 三協F柏]

「やっぱり日立台(三協フロンテア柏スタジアムの愛称)でやるのは感慨深い」。フル出場で横浜FCの勝利に貢献したGK南雄太は、プロ入りから12シーズンにわたってプレーした、かつてのホームスタジアムでの一戦を振り返った。

 高校生ながら97年ワールドユース(現U-20W杯)に選出され、MF中村俊輔(現横浜FC)やDF宮本恒靖(現G大阪監督)らとともにベスト8入り。翌98年に静岡学園高から柏に鳴り物入りで入団した南は、同年夏にJデビューしてルーキーながらレギュラーの座をつかむ。柏での12年でJリーグ通算291試合に出場し、10年にロアッソ熊本へと移籍。南が日立台でプレーするのは、熊本時代の10年10月23日J2第31節以来、10年5か月ぶりのことだ。

「ほかのスタジアムと違うなというのは、試合がはじまってすぐに思いました」という衝動に駆られるとともに、柏は「どうしても勝ちたい相手」でもあった。前半は柏に攻められる展開が続き、前後半で14本のシュートを浴びながらも無失点を継続した。

 柏戦での横浜FCのスタメンは、11人中10人がJ1開幕戦から入れ替わった。南と同じく古巣戦となった下平隆宏監督は、「開幕に出たいという思いがあった中で、自分たちが力あるぞというところを発揮してくれた」と選手たちを評する。

「開幕戦に出られなかったメンバーなので、思うところあって気持ちが入っていた。みんな声が出ていたし、勝ちたいという気持ちがすごくあった」。最後尾から声でチームを引き締めていた守護神は、今季公式戦初勝利を噛み締めた。

(取材・文 奥山典幸)
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