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名古屋U-18GK宮本流維はレジェンドの指導を仰ぎ、“三冠”と“3年連続昇格”へ

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名古屋グランパスU-18の注目GK宮本流維

「先輩が2年連続で昇格していて、ハードルは凄く上がっているんですけど、自分は『流維じゃダメだ』って言われたくないので、絶対に結果を残してトップチームに上がれるようにしたいなと思っています」。名古屋グランパスU-18(愛知)の正守護神。宮本流維(2年)は憧れの先輩2人が辿ったU-18からトップチームへと続く道に、足を踏み入れ始めている。

 ゴールエリアに立つ宮本へ、鋭いボールが次々と飛んでくる。ウォーミングアップから一際目を惹く長身と正確なクロスボール。キックの主はアカデミーのGKコーチを務める楢崎正剛氏。グランパスにとってだけでなく、日本サッカー界のレジェンドだ。

「テレビの中にいるような存在の人だったので、最初の頃は凄く不思議な感覚でしたね。ナラさんはフレンドリーな方なので、結構自分にも喋り掛けてくれて、うまくコミュニケーションを取れているのかなとは思っています。『試合中のキーパーはどんな時でも、何があっても冷静に対処する』ということを常に言ってらっしゃいますし、『そうだな』って思うような、本当にタメになることを教わっています」。恵まれた環境で、日々多くのことを吸収している。

 2021プーマカップ群馬初日となった6日は、チーム2試合目の前橋育英高戦にフル出場して2失点。強風が吹く難しいコンディションにも、「風の部分で普段との違いはあったんですけど、こういうのにも対処していかないといけないので、言い訳はできないですね」ときっぱり。「失点をゼロにするために、もっともっとやっていかなくてはいけないことはたくさんあると思いました」と続けた言葉に、守護神の自覚を滲ませる。

 この冬はトップチームのキャンプにもフルで帯同。プロのレベルを肌で体感する中で、特に2人の選手が印象に残ったという。「柿谷さんと相馬さんのシュートは本当にお手上げみたいなシュートばっかりでした。柿谷さん、上手いです。利き足じゃない方の左足も上手かったので、本当に凄かったです」。目を輝かせて、そう話す表情が微笑ましい。

 とはいえ、貴重な機会を“お客さん”で終わらせるつもりは毛頭なかった。「でも、シュートを止められる場面もあったので、そこは自信になりましたし、もっともっと高められると思いましたし、高めないといけないなと思いました。『あのレベルで毎日サッカーをやっていたら、どれだけサッカーが楽しくなるんだろうな』って。3週間滞在していて、『帰りたくないな』というのは凄く感じましたね」。

 U-18からは三井大輝(名古屋)、東ジョン(栃木へ期限付き移籍中)と2年連続でGKがトップチーム昇格。「自分が1年生の時にはもう雲の上の人のような存在で、憧れの2人でした」という彼らと同じような、あるいはそれ以上に掛けられている期待はひしひしと感じつつ、チームと個人での飛躍を誓う。

「チームとしては一昨年達成できなかった“三冠”を目標にしていますし、『強いチームであること』はグランパスとして絶対だと思うので、そこは肝に銘じてやっていきたいです。個人としても代表には行っているんですけど、チームではまったく試合に出られていない状況だったので、今年は自分の進路も懸かっている本当に勝負の年になる中で、絶対に結果を残したいなと思っています」。

 高校年代三冠に、3年連続となるGKのトップチーム昇格。2つの“3”を追い掛ける宮本の挑戦がいよいよ幕を開ける。

(取材・文 土屋雅史)

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