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中盤で奪ってゴール前へ…名古屋MF稲垣が決勝点「こぼれ球に反応するのは得意」

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両チーム最多3本のシュートを放った名古屋MF稲垣祥

[3.10 J1第3節 柏0-1名古屋 三協F柏]

 両チームともに7本ずつと、シュート数が多くない展開となった一戦。相手のミスを突いて少ないチャンスをものにしたのは、名古屋グランパスだった。

 後半13分、柏レイソルがゴールキックから足元でつないでいく中で、中盤左サイドのMF瀬川祐輔にボールが入る。名古屋の右サイドバック宮原和也とボランチの稲垣祥がプレッシャーをかけてボールを引っ掛けると、MF米本拓司はすぐさま右サイドのFWマテウスに展開した。

「中盤のところでチームとしていい守備ができた。相手も守備の陣形が整っていなかったので、フィニッシュにからんでいこう」。背番号15がゴール前まで駆け上がった。

 マテウスのクロスは、「ヘディングが上手い」と稲垣が認めるFW柿谷曜一朗が頭でとらえる。GKキム・スンギュのビッグセーブに防がれるも、弾いたボールに誰よりも早く反応したのが稲垣だった。「こぼれ球に反応するのは得意なので、信じて走り込みました」。シュートは再びGKキム・スンギュに当たり、柏の選手に当たってネットに吸い込まれるも、得点者には「稲垣祥」の名前が記録され、これがこの試合唯一の得点となった。

 名古屋が先制した後、柏は交代策を講じて押し込む時間をつくる。後半31分にはDF古賀太陽の縦パスをFW細谷真大がMF江坂任に落として決定機をつくられかけたが、パスを分断したのは稲垣だった。「ちょっと危ないかなという感じがした」と察知。チャンスの芽をつんだ稲垣は「自分の予測のよさが出せた」と攻守でその存在を示した。

(取材・文 奥山典幸)
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