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[MOM3407]静岡学園DF伊東進之輔(2年)_188.5cmのセンターバックが今冬の選手権王者を完封

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山梨学院高を無失点に抑えた静岡学園高の長身DF伊東進之輔

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.13 時之栖チャレンジカップ 山梨学院高 0-0 静岡学園高]

 一際目立つ長身は本人曰く“188.5cm”。恵まれた体格はそれだけで大きな武器だが、このチームのセンターバックに求められるのはそれを生かした高さだけではない。「静学のサッカーをする上で『センターバックが繋ぐ』というのは重要なことだと思っていますし、自分の特徴も落ち着いて繋ぐ部分なので、それは常に意識しています」。DF伊東進之輔(2年)には静岡学園高のディフェンスリーダーとしての自覚が、確実に芽生え始めている。

 時之栖チャレンジカップ初戦の相手は、選手権優勝校の山梨学院高。「僕らの時もそうでしたけど、優勝した次の年ってやっぱりチームも変わりますし、『オレら負けてないやろ』ぐらいの気持ちで挑みました」と言い切る口調に強気な性格が滲む。

 この日のセンターバック(CB)の相方は、最近までボランチが本職だった荒井駿希(2年)。それに伴い、本来は左CBだったポジションも右CBに移っての一戦。とりわけ意識していたのは相手の注目ストライカー、茂木秀人イファイン(2年)だ。「もともと向こうのことは知っていて、体が強いというのもわかっていました。でも、今日はグラウンドがスリッピーだったのもあって、相手が1つトラップする前に寄せたり、トラップが流れた所を狙ったり、2トップに怖さはあったんですけど、抑えられたと思います」。何本かシュートは打たれたもののゴールは許さず。無失点にきっちり貢献してみせた。

 昨年のチームでも夏過ぎまでは試合に絡んでいたものの、少しずつ出場機会を失った。だが、その経験は自身を見つめ直すきっかけになったという。「まずヘディングの部分で、高さはあるんですけど、どうしても弱くなっちゃう時があるので、そこを改善しようとしてきましたし、守備の時にも予測して『次はどこにボールが来るか』というのは常に考えてポジションを取るようになりました」。今は考えてサッカーをすることで、改めてこの競技の楽しさを実感しているようだ。

 憧れであり、目標は日本一を勝ち取った先輩だ。「プレースタイル的にも選手権で優勝した時の2個上の中谷颯辰(早稲田大)さんは、自分の理想のプレーヤーです。ヘディングの落下地点の読みとか、守備の危機察知能力とか凄かったですし、ビルドアップも凄く上手かったですし、大事な所で点を獲れるという、そういう所に憧れています」。守れて、点も獲れるセンターバックへ。その先には大きな夢が待っている。

「個人としては高卒でプロを目指してやっていきます」。188.5cmのセンターバック。考える男へ変貌を遂げつつある伊東が、静岡学園を再びあのステージへ連れて行く。

(取材・文 土屋雅史)

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