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立正大淞南は技巧派の左SB加古が同点ヘッド、紙一重の局面で奪う力も

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前半16分、立正大淞南高の左SB加古圭佑が同点ゴール

[3.15 中国高校新人大会3位決定戦 立正大淞南高 1-1 米子北高]

 技巧派の左SBが同点弾を決め、守備でも際の強さを発揮した。立正大淞南高(島根)のDF加古圭佑(2年=兵庫FC出身)は南健司監督が「凄いテクニックがある」と評する左SBだ。

 奪ったボールを正確に1本繋ぐこと、献身的に守備をすることを役割と認識してプレー。その上で「自分の武器である攻撃の部分で得点に絡む選手に」と語る加古は先制された直後の前半16分、MF井川真飛(2年)の左CKに走り込んで同点ヘッドを決めた。

「勝たないといけない試合で先制点取られて。良いボールが上がってきて決めるだけでした」と加古。加えて、守備面ではスライディングしてボールを奪ったり、足先ギリギリでインターセプトしたり、紙一重の局面でボールを奪える、繋げる力があることを印象づけた。

 チームとしても粘り強い戦い。「昨日(準決勝)は(先制したが)1点取られてずっとやられて大量失点して負けたんですけれども、きょうはみんな粘ってみんな頑張って。同点だったんですけれどもその点は良かった」と頷く。

 そして、今年の目標については「(選手権予選決勝で敗れた)去年の借りを返して大社に大量得点で勝って、全国で勝ち進んで行けるようにしたいです」と力を込めた。兄・佑作(現びわこ成蹊スポーツ大)は、立正大淞南の右SBだった。中盤、右SBを経て左SBとなった加古は、兄と逆サイドの「左」で立正大淞南を支える。

(取材・文 吉田太郎)

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