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迷い払拭し、ドリブルで存在感。桐光学園FW田中英泰「チームで一番の脅威に」

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桐光学園高MF田中英泰が左サイドからの仕掛けにチャレンジ

[3.20 イギョラ杯予選リーグ 習志野高 1-1 桐光学園高]
 
「チームで一番の脅威になって、選手権が一番の目標なので、そこで個人としても、チームとしても結果を残せるようにやっていきたい」。桐光学園高(神奈川)のMF田中英泰(新3年=FC東京U-15むさし出身)は迷いを払拭し、得意のドリブルで存在感を放っている。

 この日は左サイドから何度もドリブル突破にチャレンジした。今年に入って筋トレの量を増やして2、3kg増に成功し、力強い仕掛けの迫力が向上。カットインからのシュートでゴールを脅かしたほか、縦への仕掛けからラストパスを通していた。

 全体的にビルドアップで後ろが重くなっていた中、田中は「自分のところで打開しないと他にあまりチャンスがなかったので、ドリブルで崩そうというのがありました」。加えて、FWでプレーしていた時に精度を高めたという1タッチパスによって、左SB寺内倖大(新3年)とサイドを攻略するなど印象的なプレーを見せていた。

 ただし、仕掛けて抜き切れなかったシーンもあったほか、「ゴールに直結するプレーができなかった」ことを反省。チームも引き分けただけに、今後はゴール、勝利に繋がるプレーをより求めていく。

 田中は2年前、入学式前のフェスティバルで名門の先発を務め、突破力やキープ力を発揮。公式戦でも先発出場を続けた注目株だ。1年時には全国ルーキーリーグ交流大会決勝でゴールを決めて“日本一”も経験。だが、昨年は自粛期間で進路の面など「色々な迷い」が出てしまい、苦しい1年となってしまった。

 だが、「今は吹っ切れてやっています」。今年初戦となった横浜FCユースとの練習試合でもゴールを決めて勝利に貢献。名門一番の脅威になって、昨年、一昨年と選手権出場を逃している桐光学園を全国出場、日本一へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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