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アフリカの代表戦で後半35分に“審判不在”になる異例事態

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 3月30日に行われたアフリカネイションズカップ予選のコートジボワール対エチオピアで、主審が試合中に倒れる事象が発生した。

 場面は後半35分、ガーナ人のチャールズ・ブル主審の異変に気付いた選手たちが、同主審を支えるようにして試合の中断を要求。すぐにメディカルが入り、ブル主審は担架で担ぎ出された。

 本来であれば第4審判が代わりに笛を吹くことになるが、ここで問題が起きた。この試合はガーナ人審判団で裁かれることになっていたが、担当する予定だった一人が新型コロナウイルス検査で陽性となったため、急きょコートジボワール人の審判員があてがわれていた。そのためにルール上、この第4審判が笛を吹くことが出来なかった。

 後半35分で審判に欠員が出るという異例の事態。そして審判団で協議を行ったが、試合を再開することは出来ず、後半45分になったところで、ギルバート・チェルイヨット副審が笛を吹いて試合を終了させた。

 結果は3-1でコートジボワールの勝利となったが、『サン』によると、エチオピアサッカー連盟は「まもなくアフリカサッカー連盟(CAF)から何らかの決定が下される。CAFの決定に期待する」と話したという。ただし幸いにも両チームともに予選突破を決めていることから、このままの結果が認められてもグループリーグに影響が出ることはないようだ。

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