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J1初弾にPK誘発の活躍も…浦和MF明本考浩に慢心なし「結果を残せないと試合に出られない」

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浦和レッズMF明本考浩

[4.3 J1リーグ第7節 浦和 2-1 鹿島 埼玉]

 23歳。初めてJ1の舞台でプレーする男が、待望のゴールを記録する。浦和レッズMF明本考浩はボールがネットを揺らしたことを確認すると、歓喜を爆発させた。

 今季、栃木から浦和に加入した明本は、開幕スタメンの座を勝ち取ると、リーグ戦6試合を消化した時点で4試合に先発出場とチーム内での存在感を高めている。そして、5試合目の先発出場となった鹿島戦で大きな結果を手にすることになった。

 前半37分、左からMF小泉佳穂が送ったサイドチェンジを右のDF西大伍が受けると、「左から右の大伍くんにいき、(1トップの)武藤(雄樹)くんが落ちていた中でCBの後ろが空いていた」と左サイドに位置していた明本がスルスルと前線へと駆け上がっていく。

 その動きを西が見逃さなかった。ピンポイントのボールが届けられると、左足でコントロール。「ファーストタッチが決まり、流し込むだけだった」とPA内に侵入すると、GK沖悠哉の動きを見極めて左足のシュートでゴールを陥れ、自身J1初ゴールとなる先制点を奪った。

「大伍くんからボールが来た時、しっかり良いところに止めて流し込もうと思った。大伍くんに感謝したいし、チームとしても良いゴールだった」

 ゴールだけにとどまらなかった。1-1と鹿島に追い付かれて迎えた後半18分には、PA内に走り込み、DF常本佳吾のファウルを誘ってPKを獲得。武藤のスルーパスに対して、一度は外に流れる動きで相手の注意を引き付けながら、「相手の体の動きが僕の方を向いていたので、間を抜けると思った」と冷静に判断し、中へと動き直したことでのPK誘発だった。このPKをDF槙野智章がきっちり沈め、チームは2-1の勝利を収めて4試合ぶりの白星を獲得することになった。

「非常に大きな勝利になったし、勝利に貢献できたのは嬉しい。流れに乗っていきたい」

 初のJ1の舞台で存在感を高めているが、慢心などない。「(レギュラーに)定着したとは思っていない。ピッチ上で結果を残せないと試合に出られない」。今後も結果で自身の存在価値を証明し、チームに勝利をもたらしていきたい。

(取材・文 折戸岳彦)
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