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「1試合1点を目標に掲げてここに来た」新天地デビューの本田圭佑、残り7戦で8ゴール目指す

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新天地デビューを飾ったMF本田圭佑

 ネフチ・バクーのMF本田圭佑が4日、加入後初出場となったスムガイト戦後に、自身が運営する音声サービス「NowVoice」で報道陣の取材に応じた。

 0-2の後半開始からトップ下で途中出場。2点ビハインドでの投入は「予期せぬ事態での出場だった」という本田だが、引いた相手にスペースの空いた中盤でパスをさばいてチャンスメイク。しかし、チームは得点を奪えないまま4試合ぶりの黒星を喫した。

「後半、一気に流れを変えるという意味での交代だったので、最低でも1点を返すとか結果を出したかった。それが一番悔しい」。カラバフと熾烈な優勝争いを繰り広げる中、痛恨の敗戦。試合後のロッカールームの様子については「だいぶ落ち込んでいた」と明かす。

 アゼルバイジャンリーグはライバルのカラバフが7連覇中。8年ぶりの優勝を狙うネフチにとっては「いい意味で変なものを背負う必要はない。若い選手には前向きな言葉をかけた」と、積極的にコミュニケーションを取ったという。

 本田自身、公式戦出場はボタフォゴ時代の昨年12月19日に行われたコリチーバ戦以来、約3か月半ぶりだった。「結果は受け入れがたいものになったけど、久しぶりの試合はやっぱりいいですね」。高揚感もあった新天地デビュー。「負けたことを振り返ると反省だらけになるけど、サッカー選手としてプレーできたことは幸せ」と実感を込めて言った。

 オーバーエイジでの東京五輪出場を目指す本田はアゼルバイジャンで「得点とアシストに徹底的にコミットしたい」と言い切る。「1試合1点を目標に掲げてここに来ていた」と具体的な目標も口にし、「残り7試合だけど、どこかで最低でも1試合2点取らないと目標を達成できない」と力説。残り7試合で8ゴールを決めることがサプライズ選出の最低条件になると考えている。

「(東京五輪には)ボランチで出たいと思っていたけど、ボランチだと可能性を遮るのかなと。ブラジルにいたときと考え方を変えて、トップ、またはトップ下、セカンドストライカー。仮にスタメンじゃないという選択肢であっても、最後の決める、決めないには経験や勝負強さが必要だし、そのための駒としてやりますよということなら候補に入れてくれるのかなと。それをここで証明しないことには話にならないので、今は得点、数字にコミットしたいと思っている」

 得点という結果にこだわるためにも、中盤でのゲームメイクだけでなく、よりゴール前に進入していくプレーも必要になる。「(攻撃を)組み立てながらいかにゴール前に入っていくか。その形を作るには1試合目ではミスコミュニケーションもある。入っていくタイミングというのはまだつかめていないところはある」。この日がデビュー戦。練習には代表選手が長期間不在だったこともあり、「代表選手が合流してから練習できたのは1、2回。そこは難しかったし、これから呼吸というのは合っていくと思う」と、今後さらに改善させていく手応えも口にした。

●海外組ガイド

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