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下位に沈む鹿島、序盤に2点先行も連勝ならず…札幌が意地のドロー

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[4.11 J1第9節 札幌2-2鹿島 札幌ド]

 J1リーグは11日、第9節を各地で行い、鹿島アントラーズ北海道コンサドーレ札幌と2-2で引き分けた。鹿島は暫定13位、札幌は同14位にそれぞれとどまり、残留争いから抜け出すことができなかった。

 ホームの札幌はDFキム・ミンテが前節・FC東京戦(●1-2)の一発退場により出場停止。先発3人を入れ替え、MF高嶺朋樹、MF深井一希、MF菅大輝が新たに入った。対する鹿島は5試合ぶりの白星を挙げた前節・柏戦(○2-1)から2人を変更。MF三竿健斗、MF土居聖真が新たに起用された。

 試合は前半から大きく動いた。まずは9分、鹿島は深く相手を押し込むポゼッション攻撃から土居がボールを収めると、アラーノがミドルレンジからシュート。これは相手のブロックに阻まれたが、跳ね返りに反応したDF永戸勝也が右足で力強く蹴り込み、鹿島が先制に成功した。

 さらに鹿島は前半20分、永戸の右コーナーキックから追加点。最初のキックは相手にクリアされたが、MF小泉慶がヘディングで押し返し、ペナルティエリア内でDF町田浩樹がそらすと、最後はFW上田綺世が右足で叩き込んだ。上田は前節の今季初ゴールから2戦連発となった。

 苦しくなった札幌だったが、前半24分に1点を返す。ゴール左斜め前からのFKをDF福森晃斗がゴール前に低い弾道で送り込むと、このボールは味方に合わなかったが、相手のクリアボールにMF田中駿汰が反応。左足ダイレクトで冷静に蹴り込んだ。その後は一進一退の攻防で両チームとも多くのチャンスをつくったが、ゴールはないままハーフタイムを迎えた。

 札幌は後半開始時、DF宮澤裕樹に代わってDF岡村大八を投入。立ち上がりからMF駒井善成、FWアンデルソン・ロペスが次々と決定機を迎えるも、いずれもGK沖悠哉のファインセーブに阻まれた。

 それでも後半20分、札幌は岡村からのヘディングパスを受けたMF金子拓郎がドリブルでペナルティエリア際に切り込むと、町田を股抜きでかわした直後に永戸から倒されて転倒。主審はPKの判定を下した。ファウルがエリア外だったとしてVARが介入するも、オンフィールドレビューを経ても判定は変わらず。このPKをA・ロペスが決め、札幌が同点に追いついた。

 終盤は両チームとも交代選手を投入する中、ややオープンな展開へ。鹿島は後半42分、MF遠藤康のパスを受けたMF荒木遼太郎が右足で狙うも、これはGK菅野孝憲がうまく体を落としてビッグセーブ。札幌は同45分、左サイドからのクロスで鹿島ゴール前を攻め立てたが、ゴールには繋がらなかった。

 試合はそのままタイムアップ。2勝1分4敗同士の一戦はドローに終わり、両チームともに上位に浮上する足掛かりを掴むことはできなかった。

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