beacon

「70年の欧州サッカーの歴史が終わる…」元マンU監督ファーガソン氏は警鐘

このエントリーをはてなブックマークに追加

 マンチェスター・ユナイテッドの元監督アレックス・ファーガソン氏は、欧州スーパーリーグ設立に警鐘を鳴らした。『ESPN』が伝えている。

 18日、欧州の有力クラブで構成される欧州スーパーリーグ構想が正式発表された。欧州サッカー連盟(UEFA)によるUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)に対抗するものとして計画されたリーグ戦。プレミアリーグからはアーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、セリエAからはミラン、インテル、ユベントス、ラ・リーガからアトレティコ・マドリー、バルセロナ、レアル・マドリーの12チームが参加を発表し、3クラブが追加予定。

 その15チームを固定とし、前シーズンの成績に応じて5チームが入れ替わりで加わり、最終的には20チーム制が想定されている。発足は2021年8月を予定しており、リーグの開幕時期は未定。関係者が『ESPN』に語ったところによると、ビッグクラブ15社は60億ドルの資金をバックに2023-24シーズンに間に合うように計画されている分離型リーグの立ち上げに向けて協議を行っているという。

 ファーガソン氏は『ロイター』に対し、「スーパーリーグの話は、70年にわたるヨーロッパのクラブサッカーを終わらせるものだ」と反発の声を上げた。

「60年代に地方チームのダンファームリンでプレーしていたときも、アバディーンで監督としてUEFAカップウィナーズカップを獲得したときも、スコットランドの小さな地方クラブにとっては、エベレストに登るようなものだった」

「エバートンは5億ポンドをかけて新しいスタジアムを建設し、欧州CLでプレーするという野望を持っている。世界中のファンは、今のままの大会を愛しているんだ」

「私がユナイテッドを率いていたときは、欧州CLの決勝戦に4回出場したが、いつだって特別な日々だった」

「マンチェスター・Uがこの件に関与しているかどうかは、私は決定プロセスに参加していないのでわからない」

 英国政府もこの計画について言及しており、オリバー・ダウデン文化大臣は「サッカーのサポーターは私たちの国技の心臓であり、どのような重要な決定もサポーターの支持を得なければならない」と述べると、「多くのファンたちとともに、私たちもこの計画が国内のトップチームだけしか参加できない閉鎖的な環境を作ることになるのではないかと懸念している」とした。

●プレミアリーグ2020-21特集
●ラ・リーガ2020-21特集
●ブンデスリーガ2020-21特集
●セリエA2020-21特集

TOP