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対応力と勝利への執念示して3本目に逆転!U-18日本代表候補が関東大学選抜に4-3で撃ち勝つ!

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U-18日本代表候補が4-3で逆転勝ち

[5.7 練習試合 U-18日本代表候補 4-3 関東大学選抜]
 
 03年生まれ以降の選手たちによって構成されたU-18日本代表候補が7日、関東大学選抜と練習試合(45分×3本)を行い、4-3で逆転勝ちした。

 今回の合宿からU-18代表候補の指揮を執る大岩剛監督は、初の実戦となった関東大学選抜戦後、まずこの情勢の中で合宿・練習試合ができていることへの「感謝を伝えさせてもらいたい」とコメント。多くの関係者の協力があるからこそ実施できた試合で、U-18代表候補が勝利への執念を表現し、白星をもぎ取った。

 この日対戦した関東大学選抜は大学1、2年生で構成。FW太田龍之介(明治大2年)やMF植村洋斗(早稲田大2年)ら注目選手が先発に名を連ねていた関東大学選抜が、立ち上がりからU-18代表候補を押し込んだ、。

 U-18代表候補は開始直後に負傷者が出るアクシデント。10分近く10人での戦いを強いられてしまう。また、11人に戻った後も、球際強い相手にセカンドボールを拾われて連続攻撃を受けるなど苦戦。GK西村遥己(昌平高)が至近距離からのシュートをストップしたほか、CB工藤孝太(浦和ユース)らが水際で凌いでいたものの、なかなか良い形で攻めることができない。

 ようやく23分にFW千葉寛汰(清水ユース)がファーストシュートを放ったが、30分にビルドアップのミスを突かれて植村に先制点を献上してしまう。だが33分、FW豊田晃大(名古屋U-18)の落としから千葉が左足ダイレクトでシュート。相手ハンドで得たPKをMF山崎太新(横浜FCユース)が右足で決めて同点に追いついた。

 その後もゲームキャプテンを務めたMF宇野禅斗(青森山田高)の中央突破から左SB松田隼風(JFAアカデミー福島U-18)のアーリークロスがゴール前を横切るシーンもあったが、逆にサイドでのパス交換から関東大学選抜の太田に鮮やかなコントロール弾を決められて1-2で1本目を終えた。

 GKだけを入れ替えて臨んだ2本目の6分、U-18代表候補は右SB大川佳風(流通経済大柏高)の右クロスをゴール前の豊田が諦めずに競ってこぼれ球を生み出す。これに反応した山崎太が1タッチで押し込んで2-2とした。

 11分に関東大学選抜のFW佐藤恵允(明治大2年)にミドルシュートを決められてしまい、MF光田脩人(早稲田大1年)の高速ドリブルなどに苦しめられたものの、大岩監督が「色々なことがファーストプレーからあったゲームなので、プランと全く違った状況になってしまいましたが、選手は色々な修正をしてくれました」と頷いたように、選手たちは1、2歳年上の大学生たちのスピード、強さに慣れ、修正しながら食い下がっていく。

 2本目途中に6人、さらに3本目開始から5人をチェンジ。そして3本目、「(技術面は戦術的なアプローチに加え、)前提としてきたのは、気持ちや目指しているところは非常に高いレベルだということ」という大岩監督の下、これまでの2日間で変化したU-18代表候補がゴール、勝利への執念と対応力で大学生を上回る。

 まずは11分、強気の仕掛けを連発したMF山崎倫(大宮U18)が右サイドからスピードのあるパス。FW福田師王(神村学園高)が落とし、2本目途中からキャプテンマークを巻いていたMF遠山悠希(京都U-18)が中央への動きから絶妙なスルーパスをPAへ通す。これに走り込んだ福田が右足アウトで鮮やかな同点ゴールを奪う。

 メンバーの入れ替わった関東大学選抜に対し、3本目のU-18代表候補は落ち着いて相手のプレッシャーを回避し、山崎倫やMF笠柳翼(前橋育英高)の仕掛けに繋げた。同点後、さらに2人を入れ替えたU-18代表候補は、高い位置からの奪い返しやゴール前での粘り強い守備も表現しながら勝ち越しを目指す。

 そして36分、左SB植田悠太(京都U-18)から斜めの楔がMF鈴木淳之介(帝京大可児高)に入り、前を向いた鈴木が左前方の山崎倫へ繋ぐ。最後は山崎倫がカットインから放った右足シュートがDFを弾き、ゴールイン。相手の反撃を凌いだU-18代表候補が4-3で勝利した。
 
 大岩監督は合宿冒頭のミーティングで「日本代表は海外の(強力な)選手たちと試合をするところだよ、レベルの高い、スピードが速くて、プレッシャーの強い選手たちとやるんだよ」「あらゆる面でスピードを上げないといけないと」と選手たちに伝えてスタート。世界で戦うことを想定して高い意識を持つこと、そしてプレースピード、スプリントのスピード、判断のスピード、対応のスピードなどの向上を求めてきた。

 そのスピード面ではまだまだ足りない部分もある。この日はフィジカル面でも苦戦した。それでも、指揮官は「(相手のプレッシャーに対応し、)凄く慣れて、外す技術・視野は評価して良いと思う」と語り、3本目の選手たちの向かっていく姿勢や、チーム全体の一体感に対しても讃えていた。

 そして、「驚きも当然ありましたけれど、彼たちの能力の高さを感じた試合になりました」。U-18代表候補は合宿最終日の9日に再び関東大学選抜と対戦。選手たちはこの日得た課題の改善も意識し、新指揮官の前でより大きな可能性を示して連勝で合宿を終える。

(取材・文 吉田太郎)

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