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「全員が諦めなかった」駒澤大が3年ぶり天皇杯へ!延長後半ラストプレーで追いつきPK戦で法政撃破!!初戦でSC相模原に挑戦

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駒澤大がPK戦の末に法政大を破った

[5.9 天皇杯東京都予選決勝 法政大2-2(PK3-4)駒澤大]

 天皇杯東京都予選を兼ねた東京都サッカートーナメントの決勝が9日に行われ、駒澤大法政大を2-2から突入したPK戦の末に破り、3年ぶり14回目の本戦出場を決めた。22日に行う1回戦では、J2のSC相模原と対戦する。

「全員が諦めない気持ちで勝っていたことが結果に繋がったと思います」。キャプテンのDF猪俣主真(4年=三浦学苑高)はそう言って、充実の表情を浮かべた。

 法政大は今季のリーグ開幕戦でも対戦し、1-3で敗れていた相手。この試合でも前半14分にFW中井崇仁(4年=尚志高)に先制点を決められて追う展開になるが、全員で声を掛け合いながら、駒澤のサッカーを信じて戦いを続けた。

 すると後半、ベンチスタートさせていたFW宮崎鴻(4年=前橋育英高)とMF篤快青(2年=瀬戸内高)を投入すると、攻撃がさらに活性化。そして6分には宮崎鴻とのパス交換からMF荒木駿太(4年=長崎総科大附高)が個人で突破。エリア内に入ったところで左足を振り抜き、試合を振り出しに戻す。

 90分で決着がつかず、延長に突入してすぐの4分には法大の1年生MF中川敦瑛(横浜FCユース)に華麗なミドルシュートを決められて再び勝ち越しを許すが、延長後半アディショナルタイム2分、ロングボールに競り勝ったこぼれ球で裏に抜け出したMF中村一貴(4年=駒澤大高)が執念でゴールネットを揺らし、PK戦に持ち込ませた。

 PK戦では、先攻の駒大は3人目で蹴った荒木が枠外に外してしまう失敗。しかし後攻の法大も3人目で蹴ったDF陶山勇磨(4年=帝京長岡高)がポストに当てて失敗。スコアがタイに戻ると、法大の5人目、DF高嶋修也(3年=明秀日立高)が失敗した瞬間に決着がついた。

 喜びを爆発させた駒大イレブン。ただ一人、PKを失敗した荒木の目には「自然と涙が込み上げてきた」という涙が浮かんでいた。PKを失敗しても「みんなが絶対大丈夫、絶対勝てる」と励まし続けてくれたのだという。「みんなに感謝しかない。本当にチームでもぎ取った勝利だと思います」。

 今年のチームの武器は何といってもチームとしてのまとまりだ。それは秋田浩一監督も認めるところ。天皇杯本戦に出場した3年前は、MF安藤翼やDF星キョーワァン(松本)といったのちのJリーガーが在籍。秋田監督は「3年前の方が能力は高かった」と話すが、中心選手に4年生が多いこともあり、「チームとしては今年の方がまとまっている」と手ごたえを語る。

 そして22日に行う1回戦で対戦するSC相模原には、今季より安藤翼が所属している。組み合わせが分かっていたことで、試合前から選手たちは「みんなめちゃくちゃ燃えていた」(荒木)という。また3年前の大会の1回戦、ザスパクサツ群馬戦でベンチ入りしていた猪俣主将は「3年前の(1回戦の)ザスパクサツ群馬戦で自分はベンチで見ていて悔しい思いをした。次の相模原には安藤翼選手がいる。プロに勝つ目標があるので、チームとして全力でぶつかりたい」と当時の思いを重ね合わせ、意気込みに変えた。

 2年前は法政大が東京VやG大阪を撃破し、大きな話題を集めた。変則大会となった昨年も、筑波大が快進撃を披露。近年は大学サッカーの底力が注目されている。明治、そして法政と強豪大を撃破して勝ち上がった駒大にもその期待を掛けたいところだ。

 ただもちろん選手たちも自信を持って戦うつもりでいる。「駒大らしいサッカーをすれば、どのチームともいい勝負ができると思っている。プロが相手でも自信を持ってやっていきたい」(荒木)。今季は駒大が、大学サッカーの風を吹かせる。

駒澤大が3年ぶりとなる“東京都制覇”


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