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日本代表vsU-24日本代表 試合前日の横内昭展監督会見要旨

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U-24日本代表を率いる横内昭展監督

 U-24日本代表の横内昭展監督が2日、オンライン記者会見に出席し、翌3日に行われるA代表との一戦に向けて意気込みを語った。要旨は以下のとおり。

――A代表との対戦は急に決まったゲーム。試合を行うと言われたときの心境は。
「あっ、ここにゲーム入るんだと思った。やると言われたときには、まぁやるんだなと思って、すぐにスケジュールの計算をした。明日の試合までの日程をパッと頭に浮かべて、終わった後のガーナ戦のところの日程というか、移動というか、そこのプランを少し考えた」

――中1日でガーナ戦。ガーナの方に五輪初戦をイメージして、現状考えられるものをぶつけようとしていたと思うが。
「もちろん、5日のガーナ戦に向けてコンディションを整えてくれていたので、急に入ったことで難しさはある。ただ、選手たちも明日のゲームに対して、すごいポジティブに捉えてくれていて、全員が明日の試合に向けて自分のコンディションを上げてくれている状態です。それを見て、明日、そしてガーナ戦のところを考えたいと思う」

――オーバーエイジが入って初めて試合。3人に試合で期待すること。
「3人に関しては、経験値というところではU-24の選手よりも、その面ではかなり経験値が高いので、それをまずこのチームにしっかり還元してほしい。プレーとしても、やはり違いを見せてほしいと思っているし、それを見せられる3人だと思っている」

――五輪世代の攻撃陣に見せてほしいところは。
「前線の選手はオーバーエイジが入っていなくて、この年代の選手で今回やるが、明日のA代表、ディフェンスラインの選手に、どれだけ自分たちのプレーができるかというのは、本人たちもすごく楽しみにしているし、僕もすごく興味深く思っている」

――メンタル的な難しさもあると思うが、どういう声掛けを。
「そんなに多くは話していないけど、昨日のトレーニングの前に急きょ決まって、夜準備して、次の日の朝に飛行機に乗って札幌に来たが、昨日トレーニングする前に『バタバタした感じになって申し訳ない』という感じで。ただ、僕は明日のゲームが決まった時点で、そこに向けて良い準備してくれと。それに対して、非常に皆ポジティブに捉えてくれている。昨日の練習もだが、非常に皆、そこに向けて良い取り組みをしてくれて、良いトレーニングができたと思う」

――メンバーは森保監督からリクエストがあるのか。横内監督が考えるベストをぶつけるのか。
「U-24の活動をする前は、我々U-24のスタッフもA代表で活動していたので、U-24の今回の話をしているし、昨日も監督とも電話で少し話をした。実際、国内組の選手たちの状態を、監督は直には見れていないので、そういう報告をした上で、最終的には僕が決めて下さいという話。ただ、情報は監督には送っているし、監督からの意見も聞きながらメンバーは決めたいと思う」

――昨日、国内組の選手たちがワクチンを打ったと思うが、具体的に打った後、どれだけの期間激しい運動をしてはいけないのかが決まっていないと聞くが、明日の試合への影響は?
「ワクチンを打つにあたって、僕らもドクターの方からレクチャーを受けていて、その日、打った当日は激しい運動はできないので、昨日は軽めの運動になりました。今日、選手の状態、朝の報告を受けましたが、特別何か変化があったわけではなく、普通にトレーニングをやっていいと聞いている。明日のゲームに関しては、たぶん大丈夫だと思う」

――今回は1試合増えて3試合できる。その分、選考の機会が増えたが。
「まずはしっかりとベースの部分、このチームのコンセプトをしっかり最初は皆に思い出してもらうというか、構築していく作業になっていくと思う。1試合増えたことでそれがさらに深まっていけばいいと思っている。それプラス、選手の選考、どれだけチームとしてマッチできるかをしっかり見ていきたいと思う」

――オーバーエイジの練習の印象は?
「本当に3人に関しては積極的に若い選手を捕まえて話をしたり、コミュニケーションをとってくれている。まだ本格的に一緒に練習する機会がないが、最初のセッションで一緒になる時は、うまくグループ分けしても3人分けて、3人がそれぞれグループに入って自然とやってくれているところを見ると、本当にやってくれています」

――森保監督のフル代表と戦うことは?
「紅白戦とかで練習の中でやることは、もちろんU-24の選手がA代表に行くこともあるのでありますが、一つの、こういう大会ではないですけど、そういう意味でやるのは初めて。緊張感のある中で、U-24の選手が質のあるA代表の選手とやれるのは、素直に非常にチームにとっては強化できるのにいい試合かと思う」

――森保監督のA代表につけ込みたい隙があれば。
「つけ込むよりもつけ込まれると思いますけど。まずはAもBも同じコンセプトでやっているし、ただ、U-24もこの選手たちの中でコンセプトをどう発揮できるかに僕らはフォーカスしていきたい。A代表だからではなく、我々のコンセプトをこのメンバーでどのくらい共有できるかにフォーカスしていきたいと思う」

(取材・文 折戸岳彦)
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