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20歳の誕生日を迎えた久保建英「大人のサッカー、大人の自分をピッチで見せたい」

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A代表戦にトップ下で先発したU-24日本代表MF久保建英は試合から一夜明け、20歳の誕生日を迎えた

 20歳の誓いを立てた。U-24日本代表のMF久保建英(ヘタフェ)は6月4日が20歳の誕生日。代表合宿期間中に一つ年を重ね、明日5日には“20歳初陣”となる国際親善試合・ガーナ戦(ベススタ)が控えている。

「実感はないですけど、明日の試合から20歳なので、一段階ギアを上げていくというか、大人のサッカーじゃないですけど、大人の自分をピッチ内で見せていければいいかなと思う」

 改めてそう抱負を述べた久保が考える大人のサッカーとは何か。「昨日の試合を見ていても、後半、遠藤(航)選手が入ったときにちょっと落ち着いたなと感じた」。前日3日のA代表とのチャリティーマッチ。久保がトップ下で先発した試合は0-3の完敗だったが、オーバーエイジのMF遠藤航が後半33分から途中出場すると、U-24日本代表側にも攻守のリズムが生まれた。

「(遠藤航は)試合でどういうプレーをするかをしっかり頭に入れて(試合に)入ってきたと思う。時間帯を考えたり、チーム全体のことを俯瞰してゲームを見たり、余裕を持ってプレーしていた。個人だけでなく、チーム全体の流れや時間帯を考えての余裕みたいなものが大人ってことなのかなと思った」

 A代表としては中止となったジャマイカ戦に代わる試合だったが、U-24日本代表としては予定になかった試合で、中1日でガーナ戦を迎える過密日程にもなった。「5日(ガーナ戦)をイメージしていた中でのコンディションの良いメンバーだったと思う。せっかくの対決だったので、ちゃんと準備して、お互いに100%で臨みたかった」と悔やんだが、久保自身は「個人的には手応えもあったし、いつも一緒に練習している選手が相手だったので、壁とかも感じずにやれた」と力説する。

「結果として0-3で負けて悔しかったというのが素直な感想」。チームとして経験値の差はあった。「向こうはビジョンを明確に持って、プレスをかければこっちが蹴ってしまうとか、そういう想定で入ったと思う。そこで自分たちがその予想を上回ってちゃんとつなげていれば、彼らにとっても難しい試合になったと思うし、そういった意味で想定を上回るというのが大事だと思う」。ガーナ戦、その先の東京五輪本大会も見据え、「同年代の同じような経験値を持った選手と対戦するときに、策を持って、ビジョン、プランを持って試合に進むことが大事になる。それは昨日の試合を通じて一つ得れたものだったのかなと思う」と収穫を口にした。

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