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長崎総科大附は無失点V。DFリーダーの児玉勇翔は人一倍の責任感で優勝貢献:長崎

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長崎総合科学大附高のゲーム主将、CB児玉勇翔が奪還を喜ぶ

[6.11 インターハイ長崎県予選決勝 長崎総合科学大附高 3-0 長崎日大高 トラスタ]
 
 優勝の瞬間、長崎総合科学大附高のCB児玉勇翔(3年=FC佐伯S-Play Minami出身)はホッとしたような表情を見せていた。1年時から先発を経験してきた最終ラインの要。チームを勝たせなければという責任感は人一倍だった。

 それだけに、試合後も充実の表情。「新人戦で負けて、去年の選手権も負けて、キツイシーズンが続いた中で勝てて嬉しいというか、タイトルが獲れてホッとしたという感じでした」と素直に心境を口にしていた。

「自分が一番、チームの戦い方も分かっている」という児玉は、最終ラインからの声で長崎総科大附を引き締めた。以前は周囲に声がけすることを先輩たちに助けてもらっていたが、悔しい負けも経験しながら成長。「責任感が出てきて、まとめられたと思います」。

 名将・小嶺忠敏監督も「中心、リーダーとして良くやっている」と評価する児玉は、CBの位置から全体を見渡し、気づいたことをチームに伝える。この日も声で味方を動かし、自身も安定したカバーリングを見せるなど無失点優勝に貢献した。ただし、「もっとできることがある」と満足せずに自分自身、チームを高めていく。

 1年時の4月に公式戦デビューしている児玉だが、インターハイ出場は自身初。「自分は守備が持ち味なので、今大会も無失点で来れたので、守備が通用するのか試したい。通用しなければ改善しなければいけないので、良い機会になると思う」。責任感強いゲーム主将はチームをまとめ、長崎総科大附で培ってきたものを全国でぶつける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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