beacon

「あれがなければ何もしていない」…MF三笘薫、ゴールに結び付けた綺世に感謝

このエントリーをはてなブックマークに追加

アシストを記録したMF三笘薫(川崎F)

[6.12 国際親善試合 U-24日本 4-0 ジャマイカ 豊スタ]

 U-24ガーナ戦では、大きなインパクトを残すことはできなかった。最後のアピールの場となったジャマイカ戦でも苦しんだ。しかし、U-24日本代表MF三笘薫(川崎F)は、最後の最後で結果を手に入れた。

 左サイドハーフの位置で先発出場すると、前半11分に好機に顔を出す。左サイドからドリブルで仕掛けてPA内に侵入。しかし、ボールコントロールが大きくなり、フィニッシュまで持ち込めなかった。その後もドリブルが長くなったり、コントロールミスもあり、本領発揮とはいかない。

 “最終選考”の場。先発出場したものの、前半は結果を残せずに後半へと向かう。「結果を出さないといけない」との思いもあったが、「そこまで気負わずにやれた」と語ったように、後半13分にゴールを演出。左サイドから中央にボールを運び、鮮やかなスルーパスを供給すると、走り込んだFW上田綺世(鹿島)がループシュートを沈めた。

「大学から綺世とはやっているので、ああいう動きをするのは分かっていた。綺世が良い動きをしてくれたので綺世に感謝したいと思う。ターンしてからスペースがあったけど、あそこでつぶされたらカウンターを受けるので一か八かだった」

 一つ、結果を残した。「あれがなければ何もしていないところだったので、満足はしていない」と語ったように、完全燃焼とはいかなかった。あとは、東京五輪メンバー発表を待つのみ。「もう試合がないので、選ばれるか選ばれるかは分からないけど、選ばれたら責任を持って戦うだけ。選ばれなくても、そこがゴールではないので、自分の成長を見据えて頑張りたい」と語った。

(取材・文 折戸岳彦)
●東京オリンピック(東京五輪)特集ページ

TOP