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「チームが点を取ることが一番」…MF相馬勇紀が下した冷静な判断

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アシストしたMF相馬勇紀とゴールを奪ったMF堂安律

[6.12 国際親善試合 U-24日本 4-0 ジャマイカ 豊スタ]

 “最終選考”の場で与えられた時間は30分。U-24日本代表MF相馬勇紀(名古屋)が結果を残すには十分な時間だった。

 出番が訪れたのは3-0とリードして迎えた後半15分。DF橋岡大樹(シントトロイデン)とともにピッチに送り込まれると、4-2-3-1から3-4-2-1にシステム変更したチームの左アウトサイドの位置に入った。

 すると、後半18分に一仕事。左サイドでフリーになると、MF久保建英(ヘタフェ)からパスを呼び込む。一気の加速でPA内まで持ち込むと、「ループシュートを打とうかドリブルで迷った」結果、ドリブルを選択。相手GKの動きを見極めて、抜き切ったものの、角度がなくなりシュートは打てなかったが、落ち着いて中央へ折り返してMF堂安律(ビーレフェルト)のチーム4点目を演出した。

「理想的には相手GKを抜いて、そのまま決めるイメージだった。それができないという中で、律が非常に良いポジションを取ってくれていたので、なるべく早くパスを出そうと思った」

「チームが点を取ることが一番」という考えの中で下した冷静な判断。最後のアピールの場で、きっちりと自身の仕事をこなしてみせた。

(取材・文 折戸岳彦)
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