ブンデスリーガ2部デュッセルドルフ所属で、先日U-21ドイツ代表に選ばれたMFアペルカンプ真大は、東京オリンピック出場の可能性があるようだ。

　ドイツ人の父、日本人の母を持つ東京生まれのMFアペルカンプ。2015年にデュッセルドルフ下部組織に加入し、トップチームでのデビューを果たした今季は負傷の影響もあり公式戦21試合の出場に留まるも、終盤の4試合連続弾を含めて6得点をマーク。さらにU-17やU-18日本代表でもプレーしたことのある同選手は先日、出場こそなかったもののU-21 EUROを制覇したU-21ドイツ代表のメンバー入りも果たしている。

　そして今夏U-24ドイツ代表の一員として、15歳のときまで過ごした生まれ故郷に凱旋する可能性が浮上しているようだ。ドイツ紙『ビルト』によれば、同国のU-21チームと五輪代表チームの指揮を兼任するシュテファン・クンツ監督はアペルカンプを高く評価し、東京に連れて行くことを希望しているという。

　また同紙は、両国籍を持つ本人に取材。U-24チーム入りの可能性について「日本人として東京オリンピックに参加する以上に素晴らしいことはありません。自分のキャリアのハイライトだし、実現したら最高です。そのために頑張らなければいけません」と意気込みを語った。

　一方、クラブ側はプレシーズンと被る大会への派遣についてまだ判断を下していない。アペルカンプは、「タイミングは良くないですね。プレシーズンは新シーズンに向けて最も大事な時期のうちに入りますから」とクラブの事情へ理解示しつつ、「クラブと話し、どうやって意見が一致するのか見なければいけません」と続けた。

　なお『ビルト』はアペルカンプの派遣に関する対応はクラブにとって「非常に困難な決断だ!」と表現した。

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