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18歳木下&21歳遠藤が初ゴール…28歳迎えたエース岩渕「ゴールが与える自信は大きい」

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なでしこジャパンFW岩渕真奈

[5.13 国際親善試合 日本女子 5-1 メキシコ女子 カンセキ]

 エースとしての存在感を存分に示した。1ゴール2アシストと結果を残したなでしこジャパン(日本女子代表)FW岩渕真奈は「5人それぞれ、いろいろな選手が点を取れたのはポジティブだと思う」と充実した表情を浮かべた。

 前半35分、試合の均衡を破る一撃を叩き込む。「ホノちゃん(林穂之香)にパスが通って、こっちを見てくれていたので、オフサイドにならないように意識した」。MF林穂之香から前線でパスを呼び込むと、ドリブルでPA内に侵入。「目の前に敵がいるのは分かっていた」と相手選手に眼前を塞がれたものの、巧みなワンフェイクでコースを生み出すと、右足のシュートでネットを揺らして先制点を記録した。

「自信を持ってシュートまで行けた。良い流れ、良いリズムで決められたと思う」

 その後はアシストで魅せた。後半1分、左サイドでパスを呼び込み、グラウンダーのクロスでFW田中美南の得点をお膳立て。さらに同9分には「ユイがファウルを受けてからエミと目が合った」とMF中島依美から素早いリスタートでボールを受けると、FW籾木結花のチーム3点目をアシストしてみせた。

 その他の場面でもボールに積極的に絡み、アクセントを加えるなど、後半26分にピッチを後にするまで、攻撃の軸として輝きを放った。

 エースがピッチを後にしたが、なでしこ攻撃陣は手を緩めることなく、後半29分には18歳MF木下桃香、同43分には21歳FW遠藤純がなでしこ初ゴールを記録。東京五輪メンバー発表前のラストマッチを5-1で快勝することに。ともに途中出場で結果を残した若手のアピールに、28歳を迎えた岩渕は大きな刺激を受けつつ、「嬉しい」と語った。

「自分も長年、途中から出ることが多かった。ゴールが彼女たちに与える自信はものすごく大きい。負けられないなという気持ちもあるけど、チームにとってポジティブだし、今はいろいろな選手が点を取れて嬉しい。自分が点を取っているからなんですけれど、そう思います」と笑った。

(取材・文 折戸岳彦)
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