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[関東]慶應義塾大に上昇気配…山本献が大学公式戦初ゴール「やっと噛み合って来た」

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大学L初ゴールを決めたMF山本献

[6.20 関東大学L1部第10節 桐蔭横浜大0-1慶應義塾大 三ツ沢陸]

 慶應義塾大は前半32分、MF橋本健人(4年=横浜FCユース/山口内定)のアーリークロスに走り込んだMF山本献(2年=國學院久我山高)が右足ダイレクトで合わせる。

「慶應は堅守速攻を掲げていて、縦に早く行ってゴールということを練習から意識している。その中で橋本君はいいクロスを上げるので、逆まで来ることを信じて走るようにしました」

 枠内に飛ばすことを意識したというシュート。このゴールで奪ったリードを守り抜いた慶大は3試合ぶりの勝利で順位を8位に上げた。


 横浜FMJY追浜で高円宮杯4強などを経験した山本は、兄の研さんが全国選手権準優勝の成績をの残した國學院久我山高に進学。同校ではコーチを務めた研さんとの二人三脚も話題を集めた。

 慶大に進学すると、ルーキーイヤーから関東大学リーグデビュー。しかし通算11試合に出場したものの、1アシストは記録したが、ゴールを奪うことは出来なかった。

 2年目の今季も開幕戦からスタメン出場を続けたが、第5節でスタメン落ち。しかし今月16日に第6節の延期分となる拓殖大戦で味方の怪我によるアクシデントでチャンスが回ってくると、同点弾をアシストして勝ち点獲得に貢献した。

 そして続く20日の桐蔭横浜大戦でスタメン復帰すると、念願の大学リーグ初ゴールを記録。「ようやくですね」と胸をなでおろした山本は、「怪我をしてしまった日川くん(日川優太(4年=高崎高))は僕より守備や身体能力が高いんですけど、違いをみせるには攻撃しかないと考えました。結果を残せてよかったです」とはにかんだ。

 今季は開幕から5戦勝ちなしと苦しんだ慶大だが、ここ5戦で3勝と息を吹き返した。「やっと噛み合って来たな」という手ごたえも感じているという。目標はインカレ出場。「ほかの大学に笑われるかもしれないけど、僕たちは本気で目指している。そのためにもリーグ戦から1試合1試合を大切にしていきたい」と力を込めた。

●第95回関東大学L特集

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