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[関東大会予選]國學院久我山の左SBは“ゲームメーカー”。山本献が技術発揮し、「完全に狙って」直接CK弾!

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國學院久我山高の左SB山本献は直接CKでゴールも決めた

[5.6 関東大会東京都予選決勝 國學院久我山高 5-1 東久留米総合高 赤羽スポーツの森公園競技場]

 落ち着き払ったビルドアップと右足で優勝に貢献した。國學院久我山高の左SB山本献(3年)は相手に寄せられたようなシーンでも、1タッチのパスやトラップでDFを外してプレッシングから開放。ポゼッションで大きな力となっていた左SBは後半、より球離れを良くして攻撃のテンポを上げるなど、國學院久我山のSBとして求められるゲームメークする部分で貢献していた。

 そして3-1の後半28分には左CKを直接決めた。その前のCKの際に、清水恭孝監督から「風があるからゴール狙っても良いんじゃないか」とアドバイスを受けていたことから直接CKにチャレンジ。「(高さのあるCB)保野とかが相手の注意を引ける。前を固めておいて、中へシュート。あれは完全に狙っていました」という一撃が鋭くゴールを捉え、大きな追加点となった。

 山本は昨年、Aチームの攻撃の切り札の一人として起用されていたアタッカーだった。先輩たちも認める技術力を持つ山本は今年、攻撃の中心になると思われたが、左SBへコンバート。だが、山本は前向きに捉え、自分の可能性を広げることにチャレンジしている。

「久我山は代々、SBがゲームメークできる。そこで自分がコンバートされた時に自分の良いところを潰さないようにできればいいかなと思って。そうすれば、色々な可能性とかチームの攻撃のバリエーションとかは増えるかなと思って、そういうところは意識しています」。フェスティバルなどで攻撃面に手応え。ゴールも連発した山本は自信を持ってシーズンを迎え、結果を残している。

 まだ、守備の対応など課題はあるが、ボールロストしない左SBの存在は大きい。この日、右サイドで技術を示していたSB森次結哉(1年)やSB河原大輔(3年)とともに、SBが起点となって國學院久我山の攻撃により厚みを持たせる。

(取材・文 吉田太郎)

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