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待たれる完全復活…別メニュー調整続くMF三笘薫、状態は「60~75」

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U-24日本代表MF三笘薫

 復活への道を一歩ずつ前進している。必ず、自身の力が必要になるときが来る――。その時が訪れたときのために、U-24日本代表MF三笘薫(川崎F)はコンディションを上げていく。

 ウズベキスタンで開催されたACLグループリーグを戦い、12日に合流したものの、右太ももの張りを訴えて別メニュー調整が続いている。反町康治技術委員長が「メンバーを差し替えるところまで至っていない全治なので残す」と明言したように、現時点で22名のメンバーに変更はなく、本大会に臨むことになった。

 17日のスペイン戦では本大会メンバーで唯一のベンチ外。19日のトレーニングではこれまで同様に別メニュー調整が続いたものの、ダッシュを開始し、ボールを蹴る姿も見られた。「全体練習に入っていない状況だけど、グループリーグには間に合うという状態」であり、自身の状態は「パーセンテージでいうと60~75くらい」と語る。

「試合をしてみないと分からない部分が多くある。練習に入って、どれくらい戻っているかは感じないといけないけど、ACLの試合をやっていたので、そこまで下がっていないと思う」

 森保一監督が率い、初陣となった17年12月のM-150杯メンバーに選出された。当時は大学生。東京五輪メンバーに選出されることは「その時点ではまったく思っていなかった」。川崎Fに加入して飛躍的な成長を遂げながらも、東京五輪世代の代表でなかなか結果を残せないことで、「もっともっと成長しないといけない」と前だけを見据えて歩を進めてきた。

「自分の成長の指針を考え、その先に五輪があればいいと思っていた」

 そして、自身の力で東京五輪への切符をつかみ取った。大舞台を前に別メニューでの調整が続き、悔しさを滲ませるが、必ずピッチに戻ってくるはずだ。「自分のサッカー人生の中で、大きな大会はあまり多くないので、そういうところで自分がどれだけできるのか、自分自身楽しみにしている」と語る五輪の舞台で躍動すべく、焦らずに調整を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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