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“兄貴分”酒井宏樹、結果残す背番号10に「僕自身すごく期待している」

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U-24日本代表DF酒井宏樹(浦和)

 前方に構えるのは4試合連続ゴール中の絶好調男。後方に構えるのは百戦錬磨のオーバーエイジ。DF酒井宏樹(浦和)はMF堂安律(PSV)への期待を語った。

 オーバーエイジとして、6月シリーズからU-24日本代表に合流した酒井。ここまで、U-24ガーナ、ジャマイカ、U-24ホンジュラス、U-24スペイン戦で先発出場を果たしてきた。そして、右SBの位置に入る酒井の前方には、右サイドハーフに入る堂安がいた。

 6月シリーズから背番号10を背負った堂安はゴールを量産中。出場した全試合でゴールと、4試合連発を記録。自身のコンディションが良好であることは間違いないが、仲間への感謝も示している。特に、縦関係を築く酒井には「後ろに宏樹くんがいて、守備に追われる時間が少ないし、前に出させてくれている」と全幅の信頼を寄せている。

 後方に構える“兄貴分”も、“弟分”への信頼を語る。「『自分で終わらせる』『自分がチームを勝たせる』であったり、試合の状況を変える覚悟を持っている選手なので、なるべく彼を攻撃に専念させてあげられるようにしたい」と背番号10を後方から支援する。

「守備陣だったら守備に責任を持つのは当たり前だけど、攻撃陣だったら攻撃に責任を持ってほしい。僕らは彼らを攻撃に専念させ、彼らは僕らが守備に専念できるように結果を出す。お互いの信頼関係や責任感の共有が大事になるので、そこは律やタケ(久保建英)だけでなく、言い訳できないような責任感を皆が持ってほしいと思う」

 エースとしての風格も漂う堂安が、五輪本大会でさらなるブレイクを果たす可能性は十分にある。「どうですかね」とニヤリとした酒井だが、「律自身、試合に出てコンディションも良く、代表期間に入ったタイミングで仕上がりもすごく良い。僕自身すごく期待しているし、一皮むけるために少しでも協力できたら嬉しいですね」と続けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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