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「簡単に勝たせてくれない…」森保監督、厳しい戦いの中で選手の成長を実感

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U-24日本代表の森保一監督

[7.25 東京五輪GL第2節 U-24日本 2-1 U-24メキシコ 埼玉]

 3日前に白星スタートを切った。そして、中2日で迎えた東京五輪グループリーグ第2節メキシコ戦。U-24日本代表は再び、白星を手にすることになった。森保一監督は「チーム全体でメキシコ戦に臨めた」と振り返った。

 22日の南アフリカ戦では、MF久保建英(レアル・マドリー)のゴールを守り抜いて1-0の完封勝利を収めて白星発進。中2日で次戦を迎えるため、準備期間はわずかだったが、選手たちは自分がすべきことをした。

「南アフリカに勝利した後も一喜一憂することなく、中2日の期間で回復する選手、出場時間の短かった選手や出場できなかった選手は良いトレーニングをしてくれて、チーム全体でメキシコ戦に臨めた」

 メキシコ戦では試合開始早々の前半6分に久保の得点で先制すると、同11分にはMF堂安律(PSV)のPKで突き放す。「選手たちがチャレンジすることを忘れず。試合の入りからアグレッシブに戦う、我慢強く戦う、賢く戦うということを状況に応じて意思統一して戦い抜いてくれた」。2-0で迎えた後半23分にはメキシコに退場者が出て、数的優位に立った。しかし、ここから押し込まれる展開となる。

 後半40分に直接FKを叩き込まれ、1点差に詰め寄られる。その後もゴールに迫られ、同アディショナルタイムには決定的なシュートを放たれたが、GK谷晃生(湘南)の好セーブでしのぐなど、2-1のまま何とか逃げ切って2連勝を飾った。「世界大会で、そんなに簡単に勝たせてくれない厳しい中で、選手たちがまた一つ成長してくれて、苦しい戦いをチーム一丸となった勝利をつかみ取れた」と苦しみながらも勝ち点3を手にした選手たちを労った。

 次戦U-24フランス代表戦では、引き分け以上で自力でのグループリーグ突破が決まる。「決勝トーナメント進出が決まったわけではない。喜びながらも、次の試合に向けて最善の準備を忘れずにしていきたい」とわずかな準備期間の中で準備を整えていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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