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役割をまっとうした前田大然「チームのためにやらなければ上に行けない」

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U-24日本代表FW前田大然(横浜FM)

 本職ではないのかもしれない。しかし、与えられた任務を完遂した。U-24日本代表FW前田大然(横浜FM)は「チームが勝つために貢献しないといけない」ときっぱりと語った。

 脳震とうからの復帰プログラムをこなした影響もあり、事前合宿では別メニューでの調整が続いた。しかし、12日のホンジュラス戦でピッチに立つと、本大会前ラストマッチとなったU-24スペイン戦でも出場機会を得る。22日の第1節南アフリカ戦ではベンチを温めたものの、第2節メキシコ戦でついに五輪デビューを果たした。

 2-0とリードして迎えた後半20分にピッチへと送り込まれる。2点リードした展開。左サイドハーフの位置に入ると、まず意識したのは守備だった。

「守備をしっかりやれと送り出された。こういう試合では、自分が、自分がというのではなく、チームのためにやらないと今後、上にいけない」。持ち味のスピードを生かした攻撃面での見せ場は、ほぼない。泥臭く守備に走り、相手の攻撃を封じ込めようと奮闘し、2-1の逃げ切り勝利に貢献した。

「チームが勝つために、僕を含めて途中から入った選手が貢献しないといけないと思うので、何とか勝って良かった」

 中2日で行われる第3節U-24フランス戦でも、スタートなのか、ベンチなのか、どのポジションなのか、どんな状況で起用されるかは分からない。しかし、やることははっきりしている。すべてはチームの勝利のために――。「次も負けられない試合。どういうメンバーになるか分からないけど、僕含めて皆が良い準備できているので、誰が出ても同じようなパフォーマンスができるように練習からやっていきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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