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膝の手術で麻酔ミス、昏睡状態に…元フランス代表DFが死去

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ジャン・ピエール・アダムス氏が73歳で死去

 元フランス代表DFのジャン・ピエール・アダムス氏が6日に73歳で死去した。パリSGなど過去の所属クラブが公式サイトで発表している。

 セネガルにルーツを持つアダムス氏は、現役時代にフランスのニーム、ニース、パリSGなどでプレーした。センターバックを主戦場とし、1972年から1976年の間にフランス代表として22キャップを記録している。

 イギリス『BBC』など複数メディアによると、アダムス氏は1982年3月17日、リヨン病院で膝の手術を受けた際に麻酔科医のミスで昏睡状態に陥った。

 当時、同病院では多くのスタッフがストライキを行っており、麻酔科医はアダムス氏を含む8人の患者を同時に担当していたという。

 アダムス氏は研修医によって監視されていたが、のちに研修医は「私は任された仕事をしていませんでした」と告白。麻酔科医と研修医は1990年代半ばに、執行猶予付きの禁錮1月と罰金750ユーロ(約9万8000円)の判決を受けた。

 脳に損傷を負ったアダムス氏は、意識を取り戻すことができないまま15か月後に退院。現在まで約40年間、妻が看病を続けていた。

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