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『eFootball™ 2022』はウイイレからどこが変わった!?プロ選手&プロデューサーを直撃!

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「ウイニングイレブン」から生まれ変わったサッカーゲーム最新作『eFootball™ 2022』のメディア向け試遊会が3日に都内のesports銀座studioで開催された。9月30日配信開始予定の『eFootball™ 2022』では、「Unreal® Engine」と独自で開発した新たなサッカーゲームエンジンを搭載し、初リリースとなるPlayStation5版を含め、対応するすべてのデバイスで“基本プレー無料”で楽しめるようになる。

 9月30日の配信後も段階的なアップデートにより、さまざまなコンテンツが追加される。今秋に予定しているアップデート後には、選手獲得や育成を行いながらオリジナルチームを強化する「クリエイティブチーム」が追加搭載されるほか、モバイル版の配信が開始される予定だ。また、PlayStation®5 vs.PlayStation®4、Xbox Series X|S vs.Xbox Oneなど、同系統のデバイス同士での対戦が可能になるクロスジェネレーションマッチも実現する。

 さらに冬のアップデートでは、モバイル端末がコントローラ接続に対応し、「PlayStation5vsモバイル」など、対応するすべてのデバイス同士での対戦が可能になる予定だ。これまで家庭用ゲーム機とモバイルでは対戦することができなかったが、その垣根がなくなり、友人同士での対戦はもちろん、eスポーツ大会などでも家庭用ゲーム機、PC、モバイルを問わず、すべてのデバイスで同じ大会に参加することも可能になる。


 試遊会には「eFootball™」シリーズの木村征太郎プロデューサーのほか、プロeスポーツプレイヤーのレバ、ちょぶりも参加。試遊会当日、実際に『eFootball™ 2022』をプレーしてみたという2人のプロ選手にその使用感を聞いた。

―『eFootball™ 2022』をプレーした感想を教えてください。
ちょぶり「操作感が大きく変わっていたので、これはちょっと練習を頑張らないといけないなと思いました。ユーザーの意見も聞きながらアップデートしていくということなので、そこも楽しみです」

レバ「第一印象としては全体的にすごく滑らかになったというのがありました。ドリブルの感覚も全然違いますし、守備のプレスに行くタイミングも今までとまったく違うものになったので、慣れていかないといけないなと思いましたね」

―今後、大会などが開かれた場合、どのチームを使いますか。
ちょぶり「移籍が反映されれば、クリスティアーノ・ロナウドが加入したマンチェスター・ユナイテッドが強いのかなと思いますね」

レバ「今日やってみて、クリスティアーノ・ロナウドが強すぎるなと(笑)。今作もやっぱりロナウドかと思いましたね。バイエルンも強いと思います。今作はドリブルがカギを握ると思うので、ウイングにニャブリ、コマン、サネがいるバイエルンも選択肢に入れながらやっていきたいですね」


―『eFootball™ 2022』では守備の仕方が大きく変わりそうですね。
ちょぶり「右スティックのカーソルチェンジが近くの選手にしか変更できなくなって、逆サイドへのカーソルチェンジができなくなりました。□ボタンのプレスもなくなっているので、守備の操作方法は一新されたなと思っています。まず操作方法をしっかり覚えるところからと、どういう守備の方法が最善なのかというのを見つけ出していく作業が最初は大変なのかなと思います」

レバ「×ボタンの『マッチアップ』はボールに寄せはするけど、最後までプレスにはいかないので、×の『マッチアップ』とL2ボタンの『チャージング』の使い分けが重要になりそうですね。相手がドリブルを仕掛けてきたら『マッチアップ』ではやられてしまいますし、逆にL2の『チャージング』で行ったところでパスを出されてもやられてしまうので、そこの判断を見極めることができれば、守備もどんどん楽しくなって、そういう駆け引きも楽しめるようになるのかなと思います」

―攻撃の仕方や得点パターンも変わりそうですか。
ちょぶり「前作はウイング付きの3トップがあまり強くなくて、中央に選手を集めた3CFが主流になっていましたが、今作はサイド攻撃も強そうです。チーム戦術の選択肢の中に『サイドアタック』というのもあって、サイドからの攻撃が強いのかなという印象があります」


レバ「ドリブルでの1対1の駆け引きにいかに勝つかが大事だと思います。今後のアップデートで『パワーシュート』も追加されるということなので、その『パワーシュート』をいかにいい体勢で打てるかも大事になりそうです」

―これだけゲーム性が変わると、大会シーンで勝ち上がる選手も変わってきそうですか。
ちょぶり「プレーしてみた感覚としては、まったく違うゲームとまでは言わないですけど、ゼロからのスタートと言っても過言ではないぐらいの体感でした。今まで上手かったプレイヤーがあまり活躍できなくなる可能性もありますけど、上手いプレイヤーは吸収も早いので、新しい操作感に適応するのも早いと思います。ただ、今まであまり振るわなかった選手や新規で入ってきた選手が突出して出てくることもあると思います」

レバ「ドリブルの上手い選手が『eFootball™』では優位に立つのかなと思いますね。なかなか止めるのは難しいと思います。これまでパスで崩すのがウイイレの主流だったと思いますが、ドリブルさえ上手ければというぐらいドリブルがカギになると思います。そこの駆け引きを極めていくことが上手くなるためのコツになるのかなと思います」


 最後に「eFootball™」シリーズの木村プロデューサーには、長年親しまれてきた「ウイニングイレブン」から新たなブランド「eFootball™」に名称を変更するという大胆な改革に踏み切った背景やそこに懸ける想い、さらには今後のアップデート情報などについて聞いた。

―「ウイニングイレブン」から「eFootball™」にブランドを変更した理由を教えてください。
「いろんな理由があるのですが、一つはゲームエンジンが変わるということ。PlayStation5が登場し、家庭用ゲーム機の世代が変わる時期だったので、そこに向けて新しいエンジンを作っているタイミングでした。

 また、ゲームの市場環境を見ると、みんながスマートフォンというモバイル端末を持っていて、基本プレー無料のゲームをアプリで楽しんでいる。若い世代はお金を払って、ゲームをパッケージで買うという感覚ではなくなってきているなと感じていました。そういう意味でビジネスモデルとしても転換期に入っていました。

 さらに我々はeスポーツにも力を入れていますが、そこではあらゆるデバイスでeスポーツを楽しんでもらいたい、デバイスをまたいだ大きな大会を作りたいという想いがありました。

 これらのタイミングが合わさって大きな変化が生まれるとなったときに、『ウイニングイレブン』という名前のまま、シーズンの数字を変えただけでは今までの続編という見え方になってしまいます。しかし、今回はそんな小さな変化ではなく、本当に大きな変化だと考えていたので、決意を持ってブランドを変えてしまおうという決断に至りました。

 日本では『ウイニングイレブン』という名称でしたが、海外では『PES(Pro Evolution Soccer)』というブランドでやってきました。今後は世界共通でeスポーツ大会を行えるよう、海外も併せてブランドを変更し、『eFootball™』という名称で統一することにしました」


―クロスプラットフォームも大きな特徴ですが、今後、家庭用ゲーム機とモバイルの垣根はどうなっていくのでしょうか。
「大きな『eFootball™』という名前のプラットフォームを作りたいと思っていて、その中ではモバイルと家庭用ゲーム機の垣根すらありません。今後のロードマップも公開していて、『今冬』という言い方をしていますが、ゆくゆくはモバイルとPlayStation5の対戦も可能になる予定です。

 ただ、モバイルとタブレットは基本的に液晶画面をタッチすることでプレーしますが、家庭用ゲーム機はコントローラで操作します。タッチパネルでプレーする人とコントローラで操作する人が対戦したら、ボタンの種類が多いコントローラの方が有利になります。これまでのeスポーツ大会は、PlayStation4の大会、Xboxの大会、PCの大会というようにプラットフォームごとに分けていましたが、今後は操作体系で分けて、コントローラ部門の大会、タッチパネル部門の大会という形になっていくと思います。そのために今冬に予定しているアップデート後には、モバイルやタブレットにコントローラを接続してプレーできるようになる予定です」

―「マスターリーグ」なども今後、追加ダウンロードコンテンツとしてリリースされるということですが、「CO-OP」モードや「チームプレー」モードなども今後、追加される予定はありますか。
「基本的に今までの『ウイニングイレブン』でできていたことは、新しくなった『eFootball™』でもできるようにしたいとは思っています。ロードマップに今後の様々なアップデート予定を書いていますが、遊んでいるユーザーの皆様からの要望の大きい順に対応していければと思っています」

▼こちらの動画でも『eFootball™ 2022』のメディア向け試遊会の様子やインタビューの模様をご覧いただけます。

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