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バルセロナ、クーマン監督の解任資金15億円は確保済み…新指揮官探しも継続中

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解任論が高まるロナルド・クーマン監督

 バルセロナは、ロナルド・クーマン監督を解任するための資金を用意しているようだ。『Goal』の取材で明らかとなった。

 昨季はラ・リーガを3位で終え、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でもラウンド16で敗退したバルセロナ。そしてFWリオネル・メッシやFWアントワーヌ・グリーズマンの退団、またジョアン・ラポルタ会長の復帰と、大きな変革の時を迎えている。しかし、先日の今季CL開幕戦では、本拠地カンプ・ノウでバイエルン相手に0-3と完敗。一気にクーマン監督解任論が高まっている。

 そして先日カタルーニャのラジオ『RAC1』は、クーマン監督との契約を解除するためには1200万ユーロ(約15億円)の資金が必要であることを報じた。『Goal』の取材では、深刻な財政難によって、今夏にスタッフや選手の給与カットする前にはこの資金を用意できず。ラポルタ会長は、自身が信頼する指揮官とのプロジェクトを始めたかったものの、クーマン監督の解任に踏み切れなかったことがわかっている。

 だが、今夏の給与整理や選手売却、ゴールドマン・サックスからの5億9500万ユーロの融資で得た資金により、バルセロナはクーマン監督を解任する資金を準備できていることも明らかとなった。財政難の中で1200万ユーロは痛手だが、上層部は「シーズン全体を棒に振らないために」立ち向かう必要があると考えている模様。クラブ関係者は『Goal』に対し、もし決断を下す必要があるならば、資金は準備されており、解任できることを断言している。

 現在、クーマン監督はクラブからの信頼を大きく失っている。ラポルタ会長は別の指揮官を探していたが、夏の数回の会談によってクーマン監督を信頼し、バルセロナに求められる魅力的なプレースタイルをもたらしてくれると信じていたようだ。しかし、先日のCLバイエルン戦の守備的な戦術が、理事会の忍耐と信頼を裏切った形になっている。

 なお、新監督探しはラポルタ会長の就任から現在まで継続中。クーマン監督にとっては、20日のラ・リーガ第5節が「初めてのファイナル」であり、第6節カディス戦、第7節レバンテ戦でも指揮できるかは、試合結果やパフォーマンス次第である。

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