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開始直後にポスト直撃FK。仙台育英MF明石海月はキックで「他の人と違いを出していかないと」

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前半3分、仙台育英高MF明石海月の右足FKはポストをヒット

[9.18 高円宮杯プリンスリーグ東北第15節 尚志高 4-0 仙台育英高 尚志高G]

 試合開始直後の3分、仙台育英高MF明石海月(3年=スプレッド・イーグルFC函館出身)がゴールまで20m以上ある位置からのFKを右足で狙う。「雨も降っていましたし、GKの前に落ちる感じで狙った」ボールは1バウンドして左ポストを直撃。明石は「決めていたら乗れたと思う」と悔しがった。

 右サイドからの鋭いドリブル突破と、左右どちらの足でも直接FKを決めることができるほどのキックが武器だ。特にキックは「(右も左も)遜色なく蹴れるのは武器だし、他の人と違いを出していかないといけない」というほど、こだわりを持っている。

 普段からFWリオネル・メッシやMFアンヘル・ディ・マリアらのFK集を見て学習。色々な位置から蹴るイメージを養っているという。トレーニングも重ね、キックの質がさらに上がってきた手応えを持っている。

 だが、この日は直接FKで相手ゴールを脅かしたものの、左足のCKや縦パスの精度を欠いてしまうなど不満のパフォーマンス。「(特に)セットプレーの質をもっとこだわっていかないといけない」と反省していた。

 明石は1年時の全国ルーキーリーグ交流大会で得点王を獲得し、仙台育英の“全国3位”に貢献。同年度の全国高校選手権予選、全国大会と“切り札”として活躍しているサイドアタッカーだ。試合を決めたり、流れを変えるようなプレーができる一方、守備が課題に。今夏のインターハイでは静岡学園高戦でチーム唯一のゴールをアシストしたが、守備の懸念が拭えず出場時間は20分ほどに限られた。「静学戦も自分がもっと出ていればチャンスを作れたと思う。選手権へ向けて頑張りたい」。武器のキックをより磨き、課題を改善してよりチームに貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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