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スタメンを「絶対に取りに行く」。東久留米総合の2年生DF滝大成、0-2から公式戦初ゴール含む2発

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東久留米総合高の2年生DF滝大成は2ゴールの活躍

[9.26 高円宮杯東京2部リーグ第14節 国士舘高 2-2 東久留米総合高]

 優勝争い、東京都1部リーグ昇格のために負けられない一戦。2位・東久留米総合高は2年生DF滝大成(POMBA立川出身)の2ゴールで引き分けに持ち込んだ。

 まずは0-2の後半11分、中央からのFKを左のDF佐々木竜聖(3年)が折り返すと滝が身体を投げ出すように右足で合わせて公式戦初ゴール。さらに後半41分、滝はDF柳内優輝(2年)がゴールライン付近へ蹴り込んだ左CKを合わせて2点目を奪い取った。

 滝は「1点目も正直最後足出すだけで決めれて、2点目も柳内のCKからほぼ直接入っていたくらいだったので。自分は守備で迷惑をかけていたので、最後2点決めて追いつけたことは良くはないんですけれども、最低限やった感じでした」。決して満足はしていない。それでも、攻守両面でのヘディングや球際でチームに貢献する2年生が勝ち点1をもたらした。

 この日の後半は守備面でのスライドやカバーリングでも奮闘。その一方、滝は練習や試合で声が出なかったり、ミスの面など課題があるという。まだ絶対的な存在ではなく、ポジション争いの最中。それでも、「もっと積極的にチームに係わって、いつも周りから声を掛けてもらって、味方を追いかけているような感じなんですけれども、自分からもっと主体性を持ってやっていきたい。スタメン取られて良いやじゃなくて、絶対に取りに行くという気持ちを持っていきたい」。強い気持ちを持って課題を改善し、チームの力になる意気込みだ。

 先輩たちへ恩返ししたいという気持ちも抱いている。「先輩は本当に助けてくれますし、自分本当に迷惑かけていて、そういう時に教えてくれたり、叱ってくれたりしているし、みんなサッカーが好きで熱いところがある。自分も見習うところがある。(先輩たちのためにも、全国は)来年じゃなくて、今年絶対に行きたいなと思っています」。2週間後の選手権予選開幕まで、また予選期間を通して成長し、先輩たちと勝利、そして優勝を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)
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